岩波ジュニア新書<br> 世界の神話

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岩波ジュニア新書
世界の神話

  • 著者名:沖田瑞穂
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2020/06発売)
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  • ISBN:9784005009022

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内容説明

聖なる物語――神話.メソポタミアのギルガメシュ叙事詩,パレスチナの旧約聖書,ケルトのアーサー王伝説,日本の古事記など,世界にはたくさんの神話があります.長い時を経てなお私たちを魅了する個性豊かな神々や,美しくも恐ろしいストーリー.世界各地に伝わる神話のエッセンスを凝縮した,宝石箱のような一冊.

目次

はじめに


1 インドの神話
 バラモン教の神話 マヌの洪水/天女ウルヴァシー/不死の飲料アムリタの起源
 ヒンドゥー教の神話 乳海攪拌神話/ヴリトラの殺害/ヴィシュヌの神話/シヴァの神話:シヴァとパールヴァティーの結婚/ダクシャの供儀/生殖の神としてのシヴァ/女神信仰:戦う女神ドゥルガー

2 メソポタミアとその周辺の神話
 メソポタミアの神話 エヌマ=エリシュ/イナンナの冥界降り/『ギルガメシュ叙事詩』/ウガリット/バアルとモトの闘争
 *コラム  武器としての雷
 パレスチナの神話 『旧約聖書』の「創世記」:天地創造/蛇の誘惑/カインとアベル/ノアの洪水

3 エジプト・アフリカの神話
 エジプトの神話 ヘリオポリス(太陽の町)の創世神話/オシリス神話:オシリスの死/オシリスを探すイシス/ギリシア神話「デメテルとペルセポネ」との関連性
 *コラム  メジェドさま
 西アフリカ・ベナン・フォン族の神話 いたずら者の神レグバ:トリックスター

4 ギリシアの神話
 天地創世:混沌からティタンの誕生まで/ウラノスとクロノス(父子の争い1)/アプロディテの誕生/クロノスとゼウス(父子の争い2)/人類の起源――五つの種族/プロメテウス,人間に火を与える/パンドラの誕生/しばられたプロメテウス/デウカリオンの洪水/トロイ戦争
 *コラム   英語の月名とローマのユリウス暦

5 ケルトの神話
 五種族の来寇――国造りを見た男トゥアンの話:トゥアタ・デー・ダナンの神話/アルスター神話/フィアナ神話/アーサー王伝説:剣の英雄/アーサー王の騎士たちによる聖杯探求の旅
 *コラム  「トリスタンとイズー(イゾルデ)」とインド哲学?

6 北欧の神話
 ユミル/世界樹ユグドラシル/バルドルの死/ロキの縛め/フェンリルの縛め/ラグナロク

7 インドネシアの神話
 ハイヌウェレ神話/バナナ型死の起源神話

8 中国の神話
 天地開闢/混沌/盤古/人類の起源/晙の射日/月の中のひきがえる/生死をつかさどる星/異界訪問――腐っていた斧の柄
 *コラム  「富を移動させる怪異」

9 オセアニアの神話
 ミクロネシア・メラネシアの神話 イルカ女房/空の乙女
 オーストラリア・アボリジニの神話
 ニュージーランドの神話 天地分離/マウイの神話

10 中南米の神話,北米の神話
 中南米の神話 アステカ「世界のなりたち」/人身供儀の意味/死と火の起源
 北米の神話 セドナ


付録・古事記

あとがき/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

106
まあまあおもしろかった。世界各地域に伝わる神話をザザーッと解説した一冊。遠く離れた場所でも同じような構造の物語があったりするのは、人間の精神構造的な特性なのか、はたまた伝播したせいなのかはわからないけれど興味深い。基本的には各地域の神話をひとつずつ解説していくスタイルだけど、ちょいちょい他神話との比較も入っていて、そのあたりがわかりやすい。2022/11/10

shikashika555

39
面白かった! 世界の神話の紹介と共通性をやさしく解説。 以前から興味がありながらムラのある断片的な知識しかなかったのでとても楽しく読めた。 特にインドネシア、オセアニア、中南米の神話については初めて読むものが多かった。 2023/09/26

❁Lei❁

39
あらゆる地域の話が網羅されており、まさに神話の宝庫でした。それぞれを単体で読むのもよし、神話同士を比較するのもよしと、色々な楽しみ方があります。神話がその地域の思想や生活に根ざしていることや、多くの類似点から古代の世界が繋がっていたということを発見できました。また、創作物のもとになっているワードを見つけて興奮したり。北欧神話に興味が湧いたので、もっと知りたいとうずうずしています。初学者を神話の世界に引き込み、さらなる探究へ送り出してくれるような本でした。2021/09/11

サケ太

26
様々な地域の神話についての紹介と解説。ゲームの中でさえ触れられていない様な神話についても紹介されて良かった。隔てられた国々の神話の共通点。参考にしたのかされたのか。世界の繋がりが見えるようだった。勿論神話によっての違いも多い。その地域ごとの価値観が見えてくる部分もある。各地域の神話入門としては鉄板の一冊ではないでしょうか。2019/09/07

なの

19
世界中の神話の一端を紹介するとともに、それらの類似点や違いを解説してくれる本。面白い話もあるし、端的すぎて何の話かわからないものもあった。人間、考えることは同じようなものなのかもと思ったり、どのような神様を頂くかで、文明がまるで変わるのも面白い。 どの神話を掘り下げるか考えてしまうけど、まずは日本かもなぁ。2019/10/07

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