岩波新書<br> アクティブ・ラーニングとは何か

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岩波新書
アクティブ・ラーニングとは何か

  • 著者名:渡部淳
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2020/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004318231

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内容説明

新学習指導要領のもと,今年本格始動する「学び方改革」の目玉なのに,中身への理解も導入の準備も進んでいないアクティブ・ラーニング.しかしそこで展開される互恵的で深い学びは,自立的学習者,民主主義の手続きと運用に習熟した自律的市民の育成につながる大きな可能性を持つ.「学びの演出家」の第一人者が実践的に解説.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

62
本書に掲載されている授業例は、オリジナリティに溢れていて、教師側の創造力を刺激するものだと思う。高校レベルならこれで良いのかもしれないが、大学教育にスライドするのは難しそうだ。高校と大学の教育内容の断絶を見た気がする。2020/02/10

壱萬弐仟縁

58
同じく所属高校図書室より。グローバル・エデュケーション提唱のD・セルビー「民主主義について教えられるときは民主的な方法で」(179頁)。ウクライナ紛争下、逃げた先でも攻撃され、亡くなる世の中をどう考えるか? 自律的学習者=新しい教養人。グローバル・スタンダードのミニマムは「学び方を習得し、さまざまな角度から考えることのできる批判的思考力をそなえた市民の育成」(193頁)が期待される。コロナ禍でALを私はペアワークしかしていない。英語でなく経済の授業だが。日本史Bは教科書音読をお願いしているだけ。2022/04/27

きいち

33
「たいへんだったけどおもしろかった!」そんな授業経験をいかにつくるか。そこにはメソッドがあり、研究の蓄積があり、習熟までの道のりがある。先生たちの学習のコミュニティで実践を重ねている著者が、アクティブラーニングの根本から述べる。◇自らルールを作り運用していく技術や理性的なコミュニケーションを育てる各地の授業実践。そこには、大昔に自分が味わったように思えるものも多い。学びほぐしと積み重ね。教え手が一番の学び手。◇そしてアクティブラーニングは、社会人学習にこそ有効。大人なんだから学ぶ側が声をあげないとな。2020/04/12

Nobuko Hashimoto

25
ざっと読了。「学びを全身化する」方法として、演劇的な手法が詳しく紹介されている章が具体的で興味深かった。自分が学会で、朗読を取り入れたワークショップに参加して静かな興奮を覚えたことがあったので。それ以降も、私自身の授業(大学)では、アイスブレイク以外では、そのような演じる要素や、身体的な活動が入ったアクティブラーニングはしていないが、ちょっと研究してみたい気がする。2022/05/13

zoe

22
教師1vs生徒多数の黒板とチョークを介した授業ではなく、プレゼンや議論やその準備を通じて能動的に学ぶ手法。総合的な学習という自在に設定できる時間の中で、知能・技能・思考力・判断力・表現力・学びに向かう力・人間性を培う。知識を蓄積するだけではなく、分析・応用、レポート・プレゼン・ディベート、そしてそれらをプロジェクト化・創成力へとつなげる。ディベートはゲーム。リサーチ、論理的組み立てと批判、表現力向上、演劇力~深い学び。真理は探究できないことも。負けを潔く認めることを学ぶ。2021/12/11

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