内容説明
数学は試験のためにだけ必要なもの、卒業と同時にさっぱり忘れてしまうものではなかったか。しかし今日数学はあらゆる分野に活用されている。現代社会に活動するすべての日本人に必要な数学の知識を、日常生活の論理に定着させて分りやすく説き、会社経営や商品販売は勿論、家庭生活にも豊富な知恵とアイディアを提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
下巻は、関数、極限、微分、積分、微分方程式ということで今の私にとってはかなり歯ごたえがありすぎるくらいでした。大学受験の時には簡単に思っていたのですが。ただ数学の歴史についてもかなりページを割いてくれているので読み物として、昔読んでいた時にはあまり気に書けなかったようなことが頭に入ってきます。新書版で読むにはもったいないくらいの本だと思います。2016/01/18
saga
63
【再読】下巻は合同式やパスカルの数三角形など、なかなか頭の中で理解できなかった(汗)。微分積分は高校でその初歩を学ぶ。しかし、自然対数の底eの性質が理解できなければ、本書の数式は理解できない。上巻と同様に数学初心者には結果の数式への飛躍が分からない。ただ、この微積分が自然科学、特に天文学の進歩に繋がったのだ。これからも数学に関する本は読み続けたい。2021/08/28
原玉幸子
21
ベタですが、やっぱり数学は「数」の概念を扱う学問かな、と。幾何は飽く迄も数の概念理解への補助的なだけで、「代入する」代数(学)の醍醐味とは違う気がします。本書は図解とエピソードが優しくて馴染みやすいのですが、内容は最終章の(文系学生は学習しない数Ⅲ?)微分方程式迄となると、ちんぷんかんぷんの「どこが入門やねん!」で「数学は何ぞやが分ればいい」と言い聞かせながら、結構読み飛ばしました。結局(上)と同じで、なんぞやは分からず終い。それでも解る部分は楽しい本です。無責任な評ですいません。(◎2022年・冬)2023/01/24
kochi
21
1676年10月のニュートンからライプニッツへの手紙には、「aaaaaa cc d (58字省略)vvvvvvvvvvvv x」の文字が。このニュートン以外誰にもわからない手紙には微積分の根本的な課題が隠されていたらしく、別の文献によれば、これは一種のアナグラムで、先取権を主張したものらしい… というような、数学にまつわる興味深いエピソードばかりでなく、線形微分方程式の演算子による解法など、ほぉーっと思わず感心してしまう説明も当然あるけれども、こっちの方は記憶に残らないんだよねf^_^; 2017/11/16
Francis
17
下巻は関数・微分積分。数式は相変わらずよく分からなかったけれども、考え方は以前よりは理解が進んだと思う。あとがきの最後に「数学嫌いを自認している人がこの本を読んで、嫌いの程度がいくぶんでも弱まったと感ずることがあったら、それは筆者の大きな喜びである」とあるが、全くそのとおりで、この本を読んで少しでも数学嫌いが減ると良いと思う。2018/09/27