内容説明
原子・分子が苦手な人いらっしゃい! わからないままでもいいじゃない,思いっきり化学を楽しんじゃいましょう.70歳を過ぎてもおもしろ実験を考えてる,元高校化学教師のおじさんに,高校1年生のあかりさんと昭平君のコンビが質問攻め,鋭く突っ込みます.嫌われもののモルだって,らくらく克服できますよ.
目次
目 次
は じ め に
1 ミクロの世界へようこそ!原子と分子
2 モルがこわい反応式と物質量
3 海の水から塩をつくる酸・塩基と溶解度
4 青赤の表金属・非金属と酸・塩基
5 台風のエネルギー水の三態とエネルギー
6 角砂糖を溶かす濃度と沸点上昇・浸透圧
7 石灰の山カルシウム化合物のサイクル
8 ドライアイスであそぼう気体の法則と臨界
9 ジャガイモまるごとから考えるデンプンとセルロース
10 おじさんは化学の国のファーブルだ気体の法則とクラブ実験
11 あぶらとあぶら油脂とセッケン
12 林間に紅葉を焚く環境問題から勉強について考える
お わ り に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenman
5
本書に登場するおじさんやこどもたちを通じて化学をやさしくわかることのできる本なのだが、このおじさんはまさに化学実験ハカセなのだ。もちろんこのおじさんは著者の分身として描いているのだろう。一般の化学実験でもあるようにまず予測を立ててから実験をほどこすのだが、この実験に対する情熱がひしひしと伝わってきて、本当に実験が大好きだということが伝わってくる。内容も謎をひとつひとつ丁寧に説明してくれるため、化学をすっかり忘れてしまったぼくにもかなりわかった。化学への土地勘がない人にも充分読める内容なっている。2012/12/03
璃玖
0
先生役と生徒役(出来の良い子とちょっと悪いけど発想の良い子)が話をしていく形なので、とても読みやすい。 詳しい内容はそれなりに難しいものも書かれているが、補足だと分かるようになっているためサラッと読みたい人は飛ばせば良い。 高校理科で必ず名前は出てくるリンの同素体の赤燐がマッチのする部分である、なんかは雑学として知っておきたい。2015/02/14
crotchet_kuro
0
高校入学時に読まされた本。化学について丁寧に、わかりやすく解説がしてある。2005/04/01
とりぞう
0
女の子と男の子、そして先生役の会話で進められるよくある形式。個人的にはこの形式がきらい。内容的なことをみると、、面白そうな内容を簡単に紹介しようとし、それが破綻してしまっている感じ。理科嫌いは結局なんのことやら分からず、興味を持つ人は消化不良で終わるという感じ。理科の本にはこうした本が結構多いように思う。2010/08/13