内容説明
「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような,大人だったらしない「間違い」をするのだろう? ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは,私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり.言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは,ちいさい言語学者なのだ.かつてのあなたや私もそうだったように.
目次
目 次
まえがき
第1章 字を知らないからわかること
「は」にテンテンつけたら何ていう?/テンテンの正体/ 「は」と「ば」の関係は普通じゃない/子どもはテンテンの正体を知っている/ 「は」行は昔「ぱ」行だった/字をマスターする前だから気づく/子どもと外国人に教わる日本語の秘密/数があわない/納得できない「ぢ」と「じ」
第2章 「みんな」は何文字?
日本語のリズム/日本語の数え方は少数派/子どもなりの区切り方/じつはかなり難しい「っ」/ 「かににさされてちががでた」/必殺!「とうも殺し」
第3章 「これ食べたら死む?」──子どもは一般化の名人
「死む」「死まない」「死めば」──死の活用形!/規則を過剰にあてはめてしまう/ 「死にさせるの」/おおざっぱすぎる規則でも、まずはどんどん使ってみる/ 「これでマンガが読められる」/日本の子どもだけが規則好きなのではない/手持ちの規則でなんとか表現してしまおう/普通に大人をお手本にすればいいのに?
第4章 ジブンデ! ミツケル!
教えようとしても覚えません/教えてないことは覚えるのになあ!/ジブンデ! ミツケル!/ 「か」と「と」の使い方は難しい/結局、何が手がかりになっているのか
第5章 ことばの意味をつきとめる
はずかしいはなし/ 「ワンワン」とは?/ 「おでん」とは?/ 「坊主」とは?/どうやって意味の範囲を最初に決めるのか/どうやって意味を修正するか/モノの名前でなく動詞の場合は?/そもそも、どこからどこまでが単語?/ことばの旅はおわっていない
第6章 子どもには通用しないのだ
ぶぶ漬け伝説/子どもに通じるか/ことばにしていないことがどうして伝わるのか/500円持っているときに「ボク100円持っているよ」は正しいか/子どもも大人のような解釈ができるか/相手の心をよむチカラ/周りの状況をよむチカラ
第7章 ことばについて考える力
ことばを客観的に見る/音で遊ぶ──しりとり/意味で遊ぶ──「踏んでないよ」/構文で遊ぶ──「タヌキが猟師を鉄砲で」/解釈で遊ぶ──「大坂城を建てたのは誰?」/音で遊ぶ(その2)──「がっきゅう○んこ」/ことばの旅路をあたたかく見守ろう
あとがき
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参考文献・引用文献
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