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内容説明
昨今、さまざまな大企業の不祥事が世間を騒がせます。そのたびにマスコミに糾弾され、おわびの会見が開かれ、「コンプライアンスを遵守します」と頭を下げるトップの姿がまさに儀式のように展開されます。そしてまた次の企業が……。なぜ大企業の不祥事が続くのでしょうか? 本書では日本企業のCSRの実態をよく知る著者が、不祥事の背景となっている日本社会と企業の組織文化にまで踏み込み、その原因を解き明かします。
目次
第1章 だから不祥事がなくならない
第2章 企業の不祥事パターン
第3章 不祥事はなくせるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kotte
11
不祥事の7類型。大変勉強になりました。労働者は弱い存在で、自分の考えを曲げてでも会社の方針に従わなければならない場合があります。まずは、経営者が自ら襟を正し、社会の一員として社会に貢献できる企業を作っていく覚悟を持たなければいけません。2017/06/07
Hiroki Nishizumi
3
良い。冷静に現状を分析している。書かれた内容がことごとく頷ける。でもそれじゃダメなんだよな、どうすれば良いのか、何を行うのか、それは自身の課題なのだろうか。2017/12/27
さきん
3
狂ってしまった共同体に身を置く恐ろしさがよくわかる。生活を絶たれる不安で会社の不正に協力してしまうのは悲しい。会社を正しく商売させるのは、難しい。内側にもお客にも社会にも良い社会を構築できてこそ、活路が開いてくるのではないか?内側の人もところ変われば客であり、社会の構成員である。2015/07/10
ぞだぐぁ
1
少し前の本だが、福島第一原発の件とかこの本が出版されて以降も当てはまる問題が続々と生まれている……。2015/09/29
のあ
1
日本ならどこにでもある。見えない無言の了解。無言の掟。 どんなに大きな組織でも、一番大切なのは「人」 利益にばかりを追求して「人」をおろそかにしたら破滅する。 私も、間違っていると思うことを声に出してぶつけることができるようになりたい。 納得できないまま一人でふてくされるくらいなら、思い切りぶつけて嫌われた方がいい。働くところは、安心して自分が成長できる場所がいい。2014/06/16