内容説明
さまざまな学校でアクティブラーニングが積極的に導入されるなど,教育現場では「主体的・対話的な学び」の在り方に注目が集まっている.一方通行の学びではなく,自ら問いを立て主体的に学ぶためには何が必要なのか,そもそも「考える」とはどういうことなのか? 多くの学校現場を歩いてきた経験をもとに,主体的に学ぶことの意味を探る.
目次
目 次
はじめに
第1章 記者の仕事がなくなる?
屈折から熱量を知る/枠組みを決めるのは人間/マニュアルはどこにもない/自動運転車のトロッコ問題/背後に潜む原因は何か/想像力に必要なのは
第2章 「正解主義」を超えて
グーグルに答えはあるのか/正しさは人それぞれか/投票するのはおこがましいか/哲学の試験は四時間/受験生に主導権を与える/その前提を疑え
第3章 何のために学ぶのか
零時間目から七時間目まで/平均点九十点超が続出/ 「負け組」になりたくない/見える学力、見えない学力/道案内ができない/「謙遜社会」の低い自己肯定感/超進学校の意外な結果
第4章 主体的な学びって何?
もう、授業は終わったよ/ 「だって」が大事/ 「お客さん」が減っていく/よきメンターって誰?/牛乳パックの不思議/ 「入口」まで連れて行く
第5章 未知なるものに会いに行こう
学生が留学したがらない/交換留学の意味/強い欲求が人を動かす/安全保障に資する仕事/ハンガリーで医師になる/医療への不信感が動機/こんな医師に診てほしい
第6章 「考え続ける」に意味がある
電車で化粧、気になりませんか/道徳への期待感/共有されなかった疑問/誰のためのあいさつ?/成熟度のバロメーター/生き方を模索する自由/ 「想定外」に備える道徳
第7章 哲学する、世界が変わる
考える場がどこにもない/何でゴキブリが嫌い?/ 「よい問い」って何だろう/責任を取るとはどういうことか/じっと待つ、誘導しない
第8章 そしてまた問い返す
抜き差しならない問い/覆い隠した傷あらわ/内なる声に気づいて/若手教員に向けた言葉/ 「え? 左手ですか?」/三十年後を支える仕事/ぶれない人は格好いいか/チャンスを逃さずに
参考文献
おわりに
感想・レビュー
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井月 奎(いづき けい)
RX78
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
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