講談社現代新書<br> 物理学者、ゴミと闘う

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講談社現代新書
物理学者、ゴミと闘う

  • 著者名:広瀬立成【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2018/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061498877

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内容説明

地球環境の「基本的しくみ」とは? 地域の「つながり」の活かし方とは? 市民運動に立ち上がった科学者がわかりやすく説く「ゴミ問題解決法」。 ●物理学の基本法則は警告する! ●「戦略10訓」から「もったいない10訓」へ ●生命を宿す星、地球のしくみ ●「美しい国」の国策はゴミ産業の興隆なのか!? ●対立から協働へ――今こそ市民の出番!

目次

第1章 地球をまるごと把握する
第2章 基本法則は教えてくれる
第3章 生命を宿す星、地球のしくみ
第4章 「捨てる心得」――持続可能な地球のために
第5章 「もったいない文明」の夜明け
終章 「もったいない社会」はソフトランディングで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

501

22
地球環境とは、エネルギーとはどのようなものなのかをおさえつつ、現代の日本が抱えるごみ問題を俯瞰する。一口にごみ問題といっても、なんとも幅広く複合的な問題であることがわかる。人間の身勝手さもわかる。タイトルから物理学的な見地が色濃く展開されてるかとの期待し手に取ったが、その要素は控えめ。ごみ問題の理解にエントロピーの概念を取り入れたのが著者独自の視点、といってもちょっと大局過ぎている感が否めない。ただ、ごみ問題を考えるとき、このような大局的な視点は必須なのかもしれない。2015/09/10

亮さん( ̄^ ̄)ゞ

4
エネルギーの第二法則は、エネルギーの総量は変わらない。ゴミを燃やし埋め立てると土に帰らず熱エネルギーばかりが残る。つまりどんどん温暖化するし、資源が枯渇する。 日本人は無駄遣いが多すぎだ。政府のゴミに対する政策も役人仕事である。大きなゴミ処理場をつくり埋め立てることばかりしている。そして市民にはきつい分別をかし、お金を税金(ゴミに対する)をまきあげる。そうしないためには、生ごみを肥料としてもっとかつようすべきである。第一、日本の土地はどんどん栄養が失われている。他のゴミについてももっと効率の良いリサイクル2015/11/04

百年の積読

3
半年以上かけて読んだ。その間に、「日本は世界中にあるゴミ焼却場の65%以上を保有する世界一のゴミ焼却大国」という本書の記述に触発されたのもあって、家庭の生ごみで堆肥づくりを始めた。第1章から第3章まではゴミの排出・処分という現象を物理学的視点と地球史的視点から俯瞰する内容で、どこに問題の本質があるのかを分かりやすく指摘している。物理知識ゼロの自分はエントロピーはじめ物理的な概念と法則を飲み込むのにちょっと苦労したが、かなり懇切丁寧に説明してくれていて、大変勉強になった。また町田市の取組みにも興味を持った。2024/01/06

やまぐてぃ

3
35年間も研究を続けた物理学者が、ゴミ処理問題を通じて地球の環境問題に挑む。ドラマの設定にありそうな話だが、なかなか面白かった。物理学の基本法則を環境問題に適用し、「もったいない精神」を浸透させてゴミを出さない社会を目指す。物理の知識がないので少し難しかったが、原子力発電所の問題点にも触れており、今読んでもためになる本。2012/06/08

Humbaba

3
現在の科学技術は,先端に行けば行くほど細かな世界になる.そのため,一般から見て近い分野であっても,互いに何をやっているのかをしっかりと理解するのは困難である.しかし,ゴミの問題というのは一部の知識や技術が発展するだけでは解決できない問題である.2012/03/10

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