たとえ、世界に背いても

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

たとえ、世界に背いても

  • 著者名:神谷一心【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2018/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062194952

ファイル: /

内容説明

20XX年の冬、ノーベル賞受賞者を祝う晩餐会が開かれていた。ノーベル医学・生理学賞の受賞者、浅井由希子博士は、祝宴の壇上で紫斑性筋硬化症候群という奇病について語り始める。彼女の息子はその奇病に冒されていたのだ。参列者が息子の治療の為に研究し続けた母親の言葉に感動した。しかし彼女は美談の果てに「私の息子は同級生達に苛め殺されたのです」と言い放つ。こうして、天才医学者による未曾有の復讐劇が幕を開けた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

69
ノーベル医学・生理学賞を受賞した浅井由希子博士が、その受賞を祝う晩さん会で驚愕の告白を行う。息子が自ら命を絶ったのは、難病を苦にしてのことではなく、高校の同級生たちのイジメが原因であったと。その同級生たち全員に息子を死に至らしめた原因を語らせるために、世界中に病原体をばら撒き、ワクチンの製造方法を知っているのは彼女だけ。スピーディーな展開に一気に読了しました。ただ、最後の章は残念。奥村くんの正義感は素晴らしかったのに。。2015/08/02

ナミのママ

52
第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。奇病で死亡した子供のために予防と治療を発見しノーベル賞を受賞した女性博士。しかし「息子は高校の同級生に苛め殺された」のだと。復讐劇が始まる。…壮大なスケール、パンデミック、逃亡劇、バイオレンスと盛り沢山でした。これ、好き嫌いにわかれると思いますが、私はかなりの長さにもかかわらず、ほぼ一気読みでした。実社会ではありえないものと割り切ると、こんな面白いストーリーはない!と思います。ただただひたむきな少年、対してエゴ的な周囲の大人。次作が気になります。2015/06/29

らむり

49
やってることはぐろいのに、なんでもないことのように書かれてる。反対に、どうでもいいことが、なんだかくどかったです。2015/07/11

きさらぎ

46
サスペンスでもありパニック小説でもあり、いろんな要素が楽しめた。 世界的医学博士が仕掛けた壮大な復讐劇。スケールが大きすぎて非現実的だけど、ここまでくると爽快感がある。イジメに加担した可能性のある生徒をクラス丸ごと監禁し処刑するよう国家レベルで交渉する前半は、息が詰まるほどの緊迫感。舞台がスウェーデンから日本に移ってからも、どう転がっていくのかまったく見当がつかず目が離せなかった。とても面白かったのだけど、ヨブ記のくだりは理解できなかった。あれはない方が全体的にスッキリすると思うのだが…。そこだけが残念。2015/06/11

むぎじる

41
息子が紫斑性筋硬化症候群という難病に罹り、病気を治すために研究を重ねていた浅井由希子博士。しかし、ワクチン完成を待たずに、息子は学校の屋上から身を投げ自殺してしまう。救えなかった息子の代わりに、この病気で苦しむ患者を治そうとワクチンを完成させ、ノーベル賞を受賞する。その席上で、浅井博士は、息子の死因と自分のたくらみを淡々と語りだす。巻き込まれた人々による独白が、章立てで進んでいく。大事な人を守ろうとする気持ちは、本気であればあるほど、手段を選ばない。世界を敵に回しても。衝撃的な内容で読みごたえあり。2015/07/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9641643
  • ご注意事項