内容説明
新天地を発見した第一次航海,大船団を組み出帆するも,部下の反抗,原住民の蜂起に遭ってエスパニョーラ島の統治が困難となった第二次航海,鉄鎖を付され本国に送還された第三次航海,そして失意の第四次航海――.四回にわたる航海の様子と成果について,コロンブス(1451-1506)自らが国王や貴顕に宛てて認めた報告書簡.
目次
目 次
凡 例
解 説
第一次航海の報告
第一次航海について
計理官ルイス・デ・サンタンヘルへの書簡
第二次航海の報告
第二次航海について
チャンカ博士がセビリャ市へ送った書簡
ドン・クリストーバル・コロン提 督がカトリック両王への伝言としてイサベラ市において一四九四年一月三十日、アントニオ・デ・トーレスに与えた、インディアスへの第二次航海中の出来事に関する覚書
第三次航海の報告
第三次航海について
ドン・クリストーバル・コロン提督が大 陸を発見した際の、その第三回目のインディアスへの航海の経緯について、彼がエスパニョーラ島より国王に送った書簡
一五〇〇年末に、提督がカスティリャ王国のドン・フワン王子の保育女官へインディアスより送った書簡
第四次航海の報告
第四次航海について
インディアスの副王兼提督ドン・クリストーバル・コロンが、まことに真摯なるキリスト教徒であり、かつまことに偉大なる我らが主君たるエスパニャの国王並びに女王陛下に、その航海中に起こったことどもや、航海中に発見された土地、諸地方、町、川及びその他驚嘆すべきことども、並びにこの地方には多数の金鉱をはじめ著しい富と価値ある事物のあることを書き認めた書簡
ドン・クリストーバル・コロンの最後の航海中に起こった出来事について、ディエゴ・メンデスが認めた記録
訳者あとがき
訳 註