内容説明
浮力の原理を発見したアルキメデス.長く幻とされたアルキメデスの最高の書『方法』の写本が20世紀末に再発見され,二千年の時を経て,その解読が進んだ.アルキメデスの死をめぐる謎解き,また『方法』の中身と再発見に至る経緯なども含め,アルキメデスに関する決定版である.『よみがえる天才アルキメデス』の全面改訂.
目次
目 次
まえがき
第1章 アルキメデスの死をめぐる謎
第2章 アルキメデスの生涯と著作
第3章 c写本の数奇な運命
第4章 二重帰謬法の発明
第5章 定型化される求積法
第6章 知られざるアルキメデス──著作『方法』
第7章 ギリシア数学から近代数学へ
参考文献
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
13
前著『よみがえる天才アルキメデス』の改訂版。前著発行後の研究の進展を含んでいるらしい...実は前著を読んでいたらしい...読んだ事も忘れていたけど(^_^;;;、内容は何となく覚えている事も多かったです。それにしても、今更ながらギリシア時代の事が分かることもあるのですねぇ...2014/12/25
えも
11
20世紀末に再発見されたアルキメデスの「方法」を核に、この伝説に彩られた古代の天才数学者の真相に迫ります▼しかし凄いわ。著者は「まだ距離がある」としてるけど、2000年前なのに素人目には17世紀の微積分学まであと一歩って感じです。いやはや…。2015/01/17
phmchb
4
「発掘」されたアルキメデスの幻の書に関する本。後半飛ばし読み(;´・ω・)2019/04/15
Amano Ryota
3
アルキメデスという数学者の人物像。そして、ギリシア数学と現代数学の間に、幾何学と代数学という壁があること。図形を数字として計算することは、革命的だったんだな。「我々にとっては自然数の平方(2乗)の和の公式を少し変形して適用するだけのことが、アルキメデスにとってどれほど困難で、複雑な議論を必要とするものであったのかを見てきました。この困難の原因と、我々にはその困難が見えにくい理由をもう一度確認しておきましょう。一言で言えば、アルキメデスは幾何学をしていたのに、我々は代数学によってそれを解釈しているのです。」2016/12/01
takao
2
よみがえる天才アルキメデス : 無限との闘い』の改訂版 ○1906年アルキメデスの『方法』が発見される。 ☆近代科学がこれほどまでに広がったのは、手紙、印刷術の発達、さらには、インターネットによる。今後は、情報が多すぎることが逆に情報の保存の障害になる。どんな情報を重要で伝えるべきなのか? (参考文献) 世界の名著9:ギリシアの科学 アルキメデス 科学の名著 朝日出版社 だこ アルキメデスの方法 東海大学出版社 け 解読!アルキメデス写本 けあし2019/08/14