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内容説明
一学年あたり約3000人いる東大生のうち、約600人しかいない希少な存在「東大女子」。「女子なのに東大行ってどうするの?」という世間の偏見をかわし、努力の末に合格。しかし学内のテニスサークルの男子からは無視され、他大生の男子からは高学歴ゆえに避けられがち。理解力や処理能力が高く優秀なため、比較的出世するが、それでも最後は「男社会」の壁に結局ぶち当たる。かといって就職せずに“女性らしく”専業主婦を選べば、世帯の生涯収入が3億減るという現実。偏差値ヒエラルキーの頂点に君臨する“究極の高学歴女子”ゆえのジレンマと、その実像に迫る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
113
「東大と女子」の2つの看板を背負い続ける東大女子。世間は敏感に反応する。お高くとまってるんじゃない?雑用は頼みにくいな…私たちと違う世界の人ね…。東大に入ること自体、すごく能力も努力も必要で、熱意をもって入学したら学歴で逆差別を受けたり…。他大学出身の男子は引いてしまうし…。東大男子の未来は上り坂なのに、私たちは下り坂みたい。私たちだって、遊びたいし、結婚に憧れる人もいるし、自分を磨き続けたい人もいる。そんな完璧じゃないし、不器用なところもあるし、素敵で美しい人生を送りたいと願っている。皆と同じ存在です。2019/07/28
おさむ
35
題名に惹かれてつい買ってしまったが、立ち読みでもよかった笑。2割しかいない東大女子が高学歴ゆえに陥るさまざまなジレンマを、インタビューなどを通じて浮き彫りにする。一番笑えたのが、東大教授が女子生徒に言うこのセリフ「みなさんが専業主婦になるのは自由だが、それは3億円をドブに捨てるのと同じだと言うことを知った上で判断しろ」最近は男性が女性に求める条件で「経済力」も増えているのだとか。2018/04/06
おいしゃん
33
人一倍稼げるため奥さんは家にいて欲しい東大男子と、人一倍稼げるため家庭に収まりたくない東大女子。コミュ力とモテ経験の乏しい東大男子と、他大男子に避けられがちな東大女子。タイプとしては相反するが、結局結びつきがちなジレンマが興味深い。自分に関係ないテーマかと思ったが、家庭のあり方について強く考えさせられた。2022/03/02
謙信公
22
偏差値ヒエラルキーの最高峰にあり、競争社会での荒波から専業主婦まで豊富で高レベルな選択肢をもつ「東大女子」。優秀で比較的出世するが、「ガラスの天井」と「落とし穴」が待つ。専業主婦を選べば、生涯収入3億円をドブに捨てるのと同じという。高学歴女子ゆえのジレンマだ。「自分よりもできる人」という刷込みは存在し、約7割が東大生と結婚する。自己実現を追求し、対等な夫婦関係を目指すのは今どき感だが、鍵となるのは男性の価値観だ。男性が女並みに近づく方が手っ取り早い。ただ、東大の女子学生が半分にならないと日本は変わらない?2023/01/06
あまね
21
この手の本で注意しなければならないのは、著者の主張の終着点にセレクトされたサンプリングばかりが綴られていないかということだと思います。残念ながら、今回はそう思ってしまいました。ママ友達にも子供の友人にも東大女子はゴロゴロいますが、皆さん、天は二物どころか3つも4つも5つも与えられていてステキな人ばかりです。関西人でもおとなしい人がいるように、ステレオタイプの東大生ばかりではないと思いますけどねぇ。2018/04/10