内容説明
囚人の航海訓練船・北斗丸は三十人の受刑者と七人の職員を乗せて函館を出港した。船長は、異相の囚人、広田と弓削に危険な匂いを嗅ぎとる。台風の前線が波濤を激しく揺さぶる中、不安は現実となった。男鹿半島沖で広田らが暴動を起こし、船は乗っ取られた。暴風雨圏に船を突っ込む無謀さの裏には、重大な目的があった。一年前、日比谷で起きた四億円強奪事件の容疑者こそ広田だったのだ。長篇海洋バイオレンス。
感想・レビュー
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すす
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囚人が訓練生の船で反乱が勃発。 リーダー格の男は４億円強奪犯人であり、反乱の目的は脱獄、そして隠した金の回収にあった。しかし、船は嵐に突入。果たして… 金、女、自由に取り憑かれた脱獄犯人達の暴れっぶり、そして互いに対する疑心暗鬼、更に謎の二人組など面白く読めた。 当然、途中登場する女達は男根さまーの餌食となるサービスシーンも盛り込んでいる。 果たして結末は…？ と思ったら、ラストの素っ気なさは驚くほど。 えっ?! 終わり？ さすがジュコー先生、このドライさも好き。2024/01/20
