- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押しつけられた道徳ではなく、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。自分なりの道徳とはつまり、「自分がどう生きるか」という原則だ。今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。それは、自分の人生を人まかせにするのと同じことだと思う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
179
道徳。それは不変のものではない。価値観の上にあり変わっていくもの。他者に押し付けるものではなく自らに問うもの。人はどう在るべきかを心の中で考えている。道徳は社会の枠を示し秩序を守るためのものだが、支配者が考え出したものでもある。今の人類が置かれた立場を冷静に考えれば、争いや奪い合い、夢を探すこことよりも、清貧の方が大事なんじゃないのか。常に動いているこの世界で、人はそれぞれの幸せを求めて生きている。自分の頭で考えることから逃げないこと。「無知の知」自分を知ることからはじまる。謙虚になってはじめて人は学ぶ。2023/08/17
bunmei
80
題名からして堅苦しい本かと思われる方、著者を見てください。決して新指導要領の道徳教科化について書いた本ではなく、北野武が彼なりの毒舌を交えて、現代教育における道徳の在り方をバッサ、バッサと切り崩しています。道徳を真面目に勉強された教師には、憤慨止まない内容かもしれませんが、私は彼の切り口に納得する部分も多々ありました。道徳の価値観は決して普遍なものではなく、その時代時代によって変わるもの、日本だけの道徳で解釈することは、世界には通じない等、大変面白い一冊でした。一度、目を通しても損はありません。 2019/02/05
トムトム
44
自分で考えて自分の快適を追求すると、自然にこの新しい道徳のような感じになると思います。気持ちが良いからするのではなく、結果として気持ちよくなるというのを経験して学ぶこと?新しい道徳とは人間社会で摩擦をおこさないための最低限と、あとは自分の頭で考えよう!道徳とは押し付けられるものではなく、自分で気付く事。この本の様な思考回路の人を異端児と呼び「変わり者だから真似しちゃだめよ」と教える風潮は、権力者にとって扱いにくいから、管理しにくいからか!2021/06/23
薦渕雅春
40
はじめに がまず面白い。ーーー まず、最初にお願いしておきたい。他人のいったこと、他人の書いたこと、あるいは他人の考えたことを、そのまんま鵜呑みにする性癖のある読者は、ここですぐさま本をパタンと閉じて棄ててしまっていただきたい。〜〜〜 これから先は、読んではいけない。覗いてもいけない。大変な目にあうから、やめておいた方がいい。ーーー で 、私は読んでも大丈夫だと思い読み進める。中程に「道徳は人間関係を円滑にするための技術だ。」の章、まあ それも有りかな、と。解説を 所ジョージ さんが書いてて面白い。2018/08/26
金吾
31
まともな話です。社会全体の道徳を理解し、個人の規範の具現化することが必要なのだろうなと思いました。2022/09/23