内容説明
1,2,3,…という数が実在するわけではない.私たちはある具象物に対して,1,2,3,…というラベルを付けることで,全体の量や相互の関係を類推することができるのです.さらに具象物を構成する点や線を数値化することで未知なるものの形や性質を議論できます.そこにリアリティが出現する.これが数学であることを語ります.
目次
目 次
1 想像力で見ること/想像力で見えること
2 数 学──想像力の科学
3 次元を超えて──空間を想像する力
4 虚数はあるのか──数を想像する力
5 無限を眺める──無限を想像する力
6 意味と形式、そして想像力
7 数学におけるリアリティ──結びにかえて
読書案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
18
中1の息子が「数学全体がわかる本はないか」とオーダーしてきたので、図書館で探してきました▼数学の持つワクワク感を上手く伝えていて、楽しく読めます。良書だと思います▼でも息子からは「字が多い。もっと数式と解説がある方がいい。」と言われて、ある意味不安…。2015/01/19
calaf
14
想像力が入れば主観として却下される数学。しかし想像力がなければ研究のとっかかりがつかめない数学。微妙な学問かも。そして個人的には、最後に引用されているのが梨木香歩さんの『冬虫夏草』である事が、大いに気になったのでした (笑)2014/04/10
びすけっと
11
2014年2月刊。図書館出会い本。前半の「次元を超えて~空間を想像する力」が目から鱗。今でも計算式が出てくるとさっぱり???ですが、概念は分かった気がしました。5次元完全グラフ(p.30)はおもしろい!2次元の紙の上で表すからなおさら見ていて楽しめます。錯視が起きるのが分かる~。0.99999・・・=1という無限についての極限の考え方(p.75)も興味深い。わずかな紙幅に頭の中で思考する数学のおもしろさが著されています。何でそうなるなるの?を解く醍醐味を算数・数学で育む想像力で味わいたくなる一冊です。2015/08/20
袖崎いたる
3
想像力を数学記号を通して広げるのは訓練いるよなやっぱり。4次元空間ぜんぜん見えんかったや。2022/10/13
クサバナリスト
3
実数、虚数も想像力か!私の数学力が低いため途中、理解出来ない内容も多々あった。2014/04/06