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内容説明
国内中小型株式部門において、2017年までの6年連続で「最優秀ファンド賞」「優秀ファンド賞」を受賞し、過去1年間のファンドの運用実績が年44・3%という驚異の成績を誇るシニア・ファンドマネジャー。「勝ち続けることは不可能に近い」といわれる株の世界で好成績を上げる陰には、年間900回以上も会社を面談するなど、徹底した企業調査で優良中堅企業を探り当てる眼力があった。著者独自の「すごい会社」の見つけ方とは? 投資の本質だけでなく、中堅企業の目の付けどころまでが具体的にわかる、「株で失敗したくない人」必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
77
株式投資のスタイルはグロース(成長)よりもバリュー(割安感)。この投資スタイルって村上世彰さんと同じような感じがする。手元に「生涯投資家」がないからうる覚えだが。確かに成長はどうなるか分からんけど、割安感であれば計算すれば分かるし。ただ苦瓜さんと村上さんのスタイルの違いは「モノを申す」かどうか。苦瓜さんは割安の株を買って基本は放置で村上さんはガンガン「モノ」を申す。購入後のスタイルが両者で異なるのは性格もあるんだろうけど、出自の違いか。同じ東大卒だけど村上さんは通産省を「脱藩」するぐらいだから。2018/01/29
Willie the Wildcat
50
欲の渦巻く株式市場。自浄力を信じ、”待つことができる”信念。バリュー vs. グロース投資も共感。そして、究極の『気絶投資法』!?言い得て妙だけど、そこまで私は気長ではないかな。(笑)著者がリマインドしていますが、”魔法”なんてないですよね。一方、小心者の私には、中小型株を中心に投資を据えるのは、まだまだできない。加えて、敗者の後追い論・・・。ははは、耳が痛い、耳が痛い。まぁ著者はプロですから~。2017/12/29
おいしゃん
36
薄い新書であっという間に読めるが、参考になる部分は多い。何より、アナリストという職業の魅力がすごく伝わってきた。2019/04/21
C-biscuit
15
Kindleアンリミテッドで読む。現役のプロファンドマネジャーの本であり、日本の小型株を中心に運用をしている人の本である。運用実績も年間44%を超えるらしい。著者の投資スタイルや小型株で、気長に待つスタイルでもあり、納得感がある。企業の業績もしっかりと調べ手書きでまとめるような地道な作業の賜物でもあるように感じる。個人ではできないところであるが、世間の情報を鵜呑みにして投資すると勝てないというのは、身をもって体験しているところでもあるw。一喜一憂せず、買って死んだふりが良いのも納得w。しっかり調べる!2018/04/24
bonbon99
9
本書は中小型株を中心に運用している著者が個人投資家に向けて書いた指南書です。経験をもとに書かれていますし、絶対や上から目線といったことがないのは好感がもてます。自分はわからないことが多いと認めていたり、迷っているのは時間の無駄、日々の相場を追いかけるのではなく生活重視といった健全な個人投資家向けへの精神論も的確です。著者の偉ぶらない態度は文章にも表れていて、読みやすく参考になりました。大型株で勝負しているので、中小型株の分析も視野に入れていくきっかけにはなりました。2017/12/17