内容説明
雨の日、気まぐれに駅のホームに現われて易を立てるという謎の老人。とある事故を予知したことが広まってその存在が知られることになり、彼の助言を求めて、人々が駅を訪れるようになるのだが。易とは何なのか? その結果によって悩める人々は救われるのか? 東京の下町を舞台に、人々の複雑な想いが絡みあい綾をなす、異色の連作人情ミステリ! 易学の第一人者・福田有宵氏による易註解を巻末に付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
23
自分には合いませんでした。もしかしたら続きがあるんかな?2018/07/28
kochi
14
無料で気に入った相談にだけ、漢詩のような文章をくれる「よんばんせん」と呼ばれる爺さんは、京成金町線で知る人ぞ知る存在だったのだが、飛行機事故からサラリーマンを救ったことから、一躍有名に。と言っても、本書の主役はこのじいさんではなく、易という中国古代から伝わる占い。「よんばんせん」の出した卦を易マニア達が解釈する流れの中で、著者が6年間勉強したという易の基本を知ることができ、さらにミステリにもなっているという、よくぞ思いついた!ともいうべき連作短編集。2015/09/06
ホームズ
11
イメージとして『しゃばけ』のような話かな~って思って読んでいたので若干物足りなかった。全体としては面白いけど、登場人物たちのキャラクターが微妙。設定としては面白いしもっと工夫すれば良いキャラクターになるんじゃないかな~って思う人たちなんですけどね~(笑)とりあえずは及第点って感じの出来栄え(笑)続編も読んでみようかな~って気にはなりました(笑)2010/07/16
蕭白
8
易のことが少しだけわかりました。今まで知らなかった世界のことなので、とても興味深かったです。物語も上手く易と絡めてあって、あっという間に読んでしまいました。2014/08/15
むつぞー
6
占いの結果に背中を押された結果が解決であったというところでしょうか。つまり占いとは、安心を貰ったり、きっかけとする存在なのかもしれませんね。 2008/11/10