内容説明
水惑星と呼ばれる地球.はたしてその地球の水はどこから来たのか.水も炭素もなかった生まれてまもない地球に,有機生命体が誕生し進化をとげたのはなぜか.こうした疑問に答える「初期地球」の研究がいま熱い! 大量の氷が宇宙から飛来し,現在の海の何十倍の水が地球内部に隠されている,窒素は少なすぎるなど,驚きの発見の数々.
目次
目 次
まえがき
1 四六億年前に何が起きたのか
初期地球と原始地球──地球の出発点を決めるのは難しい/地球四六億歳の根拠/そんな単純ではない惑星のでき方/太陽系外にはへんな惑星もある──ホット・ジュピター(熱い木星)の存在/実は太陽系でも変なことが起きている
2 地球の水はどこから来たのか
水惑星と岩石惑星を分ける境界線/地球にあるはずのない水が大量にある理由/金星と地球の運命の分かれ道──金星になぜ海がないのか/地球の海とプレート運動/マグマ・オーシャンという発想の起源/地球の原始大陸と現在の大陸はちがう/地球の水は少なすぎる?/地球のコアに大量の水素がある/地球内部に水がジャブジャブあるわけではない/地球コアに水素がある!/コアの温度は思ったほど高くなかった/実証実験の困難
◆コラム 火星や金星にもプレート運動はあったのか
プレート運動と地球磁場/ホットスポットの火山はプレート運動と無関係
3 地球コアが地球の起源を解くカギ
地球科学の大前提/消えたシリコンはどこに(その1)/消えたシリコンはどこに(その2)/水の成分のもう片方の酸素はどこに/地球に運ばれてきた炭素や窒素/窒素は少なすぎる?
4 生命が生まれる場とはなにか
地球生命の起源/代謝という生命の装置/酵素の役割を担った初期地球/ 「陸」という試験管/陸のでき方/生命誕生の瞬間は初期地球のみ
5 生命誕生の条件と初期地球
大陸と海を共存させるのは難しい/観測事実は想像を超える/何をもって生命の痕跡といえるのか/磁場の存在は不可欠か/磁場をつくるプレート運動の始まりは──最古のジルコン/生命進化は地球に制約されてきた/生命誕生のタイムスケール/地球の生命はすべて同じ型
あとがき
感想・レビュー
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翔亀
calaf
たくのみ
勝浩1958
月をみるもの