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内容説明
人類の「叡知」が生み出した無差別大量殺戮兵器! いかにして世に生まれてきたのか? 無差別大量殺戮兵器の巨大なエネルギーはどこからどのようにして発生するのか? この疑問に答えるべく、原子核の世界の秘密を明らかにしてきた近代物理学の歩みを紹介しながら原爆の理論と開発の歴史を臨場感いっぱいに詳説する。輝かしい近代ノーベル賞の歴史は、そのまま原爆開発の歴史にも重なる。(ブルーバックス・1996年7月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiru
29
娘の本棚に会った本。今まで、原子爆弾は怖いというあり得ないくらいの無知さしかなかった。あらゆる方向から原子爆弾を解説している本書から得るものは大きかった。それに科学的なことだけではなくて、興味をひくような面白いエピソードもあるし、読んでて難しい記述も少ない。怖がるくらいなら、深く知ることこそ大事なことなんだなと思う。★42017/11/22
ステビア
17
繰り返しが多すぎ。半分くらいにすべし2023/09/23
塩崎ツトム
11
核分裂の理論的発見からマンハッタン計画、そして広島・長崎への原爆投下の過程における数々の発見をひと通り網羅。核分裂やアルファ崩壊といった諸々のミクロの現象も、つきつめれば運動エネルギーといったニュートン力学での思考からスタートしているというのも、よく考えれば当たり前だが、それでもスゴイ話ではある。いまクリストファー・ノーランがオッペンハイマーの映画を撮っているそうなので、その予習としてもよい。2022/01/21
ハイパー毛玉クリエイター⊿
5
原子爆弾の仕組みから歴史にいたるまで、広く丁寧に解説されている一冊。情報量が多いので読むのに時間はかかったが、至極平易に書かれている。物理や化学が苦手な文系読者が原子爆弾を理解するのに最適。2015/11/10
アーサー2号
5
著者のプロフィール写真が某ダウニーjrに似てると思ったのは俺だけ?w 原子爆弾の理論と歴史を学びたかったので、ちょうどいい本だった。内容としても(ほとんど核物理学の理論と歴史)、繰り返しが多いし活字中心やから読みやすい。読み終わってみても、核によるエネルギーが想像を絶するのがわかるし、エネルギー問題なんて、そう簡単に解決できるわけがないと思った。人間が核を持ち始めた時点で『火』に関する基礎知識を持つのと同様に『核(原子力)』に関する知識も知る必要がある。この本読んで核(原子力)って本当に『凄い』と思った。2013/10/19