内容説明
「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子どもを作らねば」「老後に備えなければ」……「こうあらねば」が人を追いつめている。生きるのが苦しいときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに、自分が好きなものに立ち返るといい。仕事や家族やお金に頼らず、社会の中に自分の居場所を見つけ、そこそこ幸せに生きる方法を、京大卒の元ニートが提唱。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
haruaki
28
せかせかせず欲のあまりない若者が増えてきて、世の中は変わってきたと言われていても少しずつしか変わっていない。多様性を認め合う事が重要視されるようになってきたが、それでもまだ同調圧力的なものが根強いと感じる。劣等感が強いほど人を攻撃しがちだ。多様な生き方を知り、認める事は自らを救う事にもなると思う。この本に書かれている事は新しいようでいて仏教の思想に近いものがある。20年、30年後にはどんな社会になっているのだろう。自分も少し楽しみだ。参考文献が興味深かった。2020/01/31
Risuke Koshiba
23
労働や家族に縛られず、ゆるく生きるということについて、押し付けがましくなく語られています。将来に対する不安など、実際にゆるく生きるというのは難しい面もあるだろうと思います。しかし、価値観が多様化する中、ゆるい生き方に共感を覚える人は少なくないはずです。ゆるく生きることに賛成・反対問わず、多くの方に本書を読んでほしいです。2022/09/19
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
21
友人たちと家賃をシェアして田舎に民家を借りるシェア別荘、少しやってみたい。2022/11/07
月の実
20
購入本。"本というのは「自分がぼんやりと気づきかけていることをはっきりと言葉にして教えてくれるもの」だ"(22頁)まさに今の気持ちです。この本を手にとった頃、「何故こんなに生きづらいんだろう、しんどいなぁ」と思っていました。でも、この本を読んで、自分が生きづらいと感じる原因がはっきりわかりました。私は、世間に根強くある価値観にプレッシャーを感じていて、その価値観に自分も縛られていたことを実感しました。この本のおかげで少し生きることがラクになったような気がします。こんな考え方もあるのだとほっとしました。2019/11/17
猫路(ねころ)
14
働かないこと、家族を持たないこと、お金に縛られないこと、私にとっては最強のライフスタイルだ。コミュニティを大切にすること、コミュニティが合わなかったら去ってもいいのだと、例えば私だとデイケアとか作業所といった、障害や病気同士のコミュニティは合わない人がけっこう居たんだ。会話にならなかったり、人の悪口を散々言われてきた。それより、人として見てくれる人たちと大人な対応をしてくれる人達が私には合っているんだなって思った。2024/02/22