ブルーバックス<br> 海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

個数:1
紙書籍版価格
¥1,078
  • 電子書籍
  • Reader

ブルーバックス
海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

  • 著者名:佐野貴司【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 講談社(2017/07発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065020210

ファイル: /

内容説明

地球の大陸がいつから存在し、どのように成長してきたかは、現代の地球科学者もよくわかっていない。ただ少なくとも、現在の大陸分布は一時的なものにすぎず、かつて大陸が合体と分裂をくり返してきたことはまちがいない。最新研究により、岩石を構成する小さな鉱物中の微量元素から大陸成長史が見えてきた。そして、かつて少年少女を魅了した“失われた大陸(ムー、アトランティス)の伝説”が蘇る。第七の大陸は実在する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

57
チャーチワードの「失われたムー大陸」と並行して読んだ。大陸地殻を形成する花崗岩の成因がマグマの部分溶融だとすれば、非常にわかりやすい。有色の重い鉱物が沈殿して分離されるようなイメージ。丹沢山地~伊豆諸島で小規模ながら大陸地殻が作られているらしいのは興味深い。大陸の形成時期にまだ定説がないのは惜しい。パンゲア以前の大陸移動など、どうやってわかったのか。ミステリ的におもしろい。2019/05/13

中島直人

16
(図書館)オカルトものと期待して読むが、完全に科学的な真面目な本。聞いたこともない鉱物の名前が頻発し悪戦苦闘の感ありも、子供の頃学んだものとは全く異なる内容に、科学の進歩を実感する。まだまだ地球は分からないことばかり。2019/01/16

九曜紋

12
古代史ミステリーファンなので読んでみた。内容はオカルト的要素はなく、地質学者として「大陸が海に沈むということがありうるのか?」を科学的に検証していく。その過程で岩石の生成メカニズム、アイソスタシーの原理など、専門的な記述が続くが、高校理科の知識を総動員して読み切った。地球の歴史を語るには億単位の年数での考察が必要で、われわれ人間の営みなどなんと小さいことよ、と思い知る。ムー大陸やアトランティス大陸はあったのか?答えは本書をお読みいただきたい。2017/08/22

Lila Eule

10
自然科学は、誠実だ。事実調査と推論を重ねる努力、結論の検証をたゆまずに続ける姿勢、この態度が科学者であるらしい。社会の事象を科学するのが、社会科学だが、教条主義に怠け、歴史の科学的修正を拒む態度をとっては、もはや科学ではない。ドグマに生きる経済学者、歴史学者が多いようだ。磯田道史の古文書による歴史の解明には未来をみるようで、感嘆したが、岩石、地層、化石、放射性同位元素の減衰が、地球史の「古文書」であるとは。その探索、解析、蓄積、推論の事績に驚いた。地球の歴史も「古文書」で解明されているようだ。2018/02/07

Happy Like a Honeybee

8
第七の大陸として注目される、ジーランディア。 日本でも別府湾に沈んだとされる瓜生島の伝説があった。 隣り合った地塊に一致しないテレーン。 下部地殻を形成するグラニュライト。 地学の復習になった。2017/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12040646
  • ご注意事項