岩波科学ライブラリー<br> ヒドラ - 怪物?植物?動物!

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岩波科学ライブラリー
ヒドラ - 怪物?植物?動物!

  • 著者名:山下桂司
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 岩波書店(2017/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000295819

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内容説明

切り刻んでも,すりつぶしても元通り.小さいようで大きい.弱いようで最強.伸縮自在,変幻自在.水にゆらめく花のような体に驚くほどのポテンシャルを秘め,多くの研究者を魅了してきた謎の動物,「ヒドラ」.ついにゲノムが解読され,ヒトとの意外な共通性も明らかに!ヒドラ研究に身も心も捧げる著者が,その魅力のすべてを語り尽くす.

目次

目  次
   はじめに

 1 ヒドラって何?
   ヒドラって怪獣?/分類上の位置と仲間たち/体のつくりと形/風船と見せかけて──マルチタレント細胞群/ヒドラはどこにいる?
  coffee break ジェリーフィッシュ・ライダー

 2 ヒドラの摩訶不思議な一生
   さまざまな一生のパターン/子どもとクローン/泳ぐ? 這いまわる? じっと待つ?/決断のとき
  coffee break 太陽と月の粒子

 3 海に浮かぶ宝石──アクチヌラ幼生
   運命の出会い/海に浮かぶ宝石/極小ミサイルでペタペタ/溶岩流の中で/溶岩流の中での一次付着/アクチヌラのタコ踊り/出会った瞬間に、ビビッと
  coffee break 産業の場に意外な楽園

 4 ヒドラのおそるべき能力
   切り刻んでも、すりつぶしても元通り/多能性幹細胞を超えて/一生はリバーシブル/ハイヒール・タップダンサー/しなやか神経系/ヒドラは考える……
  coffee break イソギンチャクのピンポンダッシュ
  coffee break ミズクラゲの鬼ポリプ

 5 出会いと共生のストーリー
   巻貝とのランデブー/ニンギョウヒドラの土俵入り/ひきこもりヒドラ/全身をヒドラでおおわれた魚/藻類とヒドラ/爆弾どろぼう
  coffee break ヤドカリとイソギンチャク

 6 ヒドラとヒトら
   それはデルフトからはじまった/海へ、そして海を越えて/昭和天皇とヒドラ/ヒドラとヒトら
  coffee break ポリプとタコ
  coffee break ヒドラつながり
   あとがき
   付録 海のヒドラ類を探してみよう!
   図版提供
   引用文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

182
ヒドラを知らない人に、本書はまさに最適のヒドラ入門書。それでいて、ヒドラをこよなく愛する人も楽しめるハイレベル(だと思う)。驚くべき再生能力を持ったヒドラの特性や生態から、現在のヒドラ研究の水準までが語られる。淡水産ヒドラのタンパク質をコードする遺伝子の数がヒトとほぼ同じで2万もあり、共通する遺伝子も多いらしい。国際的なプロジェクトもできて、研究はますます活性化しているとのこと。また、エドワード・モースなど、研究者の連鎖も興味深い。さらに、「あとがき」からは、筆者の愛に満ちた暖かい人柄が伝わってくる。2014/11/01

マエダ

17
ヒドラはクラゲなのかイソギンチャクなのかポリプ体? 本書にはわかりやすく書いているのだが ヒドラの定義自体が不思議である。2015/10/20

calaf

17
ヒドラ...って、結局クラゲの事らしい...クラゲじゃないヒドラもいるし、ヒドラじゃないクラゲもいることはいるらしいのだけど。そして、日本のどこにでもいるらしい...正確なことはあまりよく分かっていないみたいですが。そして、昭和天皇の研究対象だったらしい...2011/12/22

14
この本で初めてヒドラという存在を知った。最初、その名前と表紙のイラストで、ドルアーガの塔というゲームに出てくるローパーみたいなものかと(どの程度通じるんだ、このネタ)。 実際は海を中心に住むイソギンチャクとかクラゲとかの仲間。不思議な生態の魅力に取りつかれた著者がヒドラ愛一杯に読みやすい文章で書かれている。昭和天皇も熱心に研究された、というのがわかる、奥深い世界だった。2019/06/30

yooou

14
☆☆☆☆★ 面白い!驚異的なライフサイクルといい、散在神経系という統制システムといい、絶対我々人類とは異なる生命起源を持っているに違いないこいつらのことをもっともっと知りたくなってきた。2013/04/28

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