内容説明
舞台は東北自動車道、驚愕のノンストップ誘拐捜査!
岩手県雫石高原を目指していた大手進学塾・首都圏ゼミナールの強化合宿バスがハイジャックされた。人質は、難関中学合格を目指す小学五年生三十名。犯人は身代金十億円を要求する。車内には、停職中の警視庁捜査二課管理官・田名部昭治も娘とともに同乗していた。
大和新聞東北総局遊軍記者の宮沢賢一郎は、犯人グループが金融取引の専門知識を悪用して身代金奪取を企てていることに気づく。警視庁捜査一課特殊班捜査係(SIT)、特殊急襲部隊(SAT)をも翻弄する身代金受け渡しスキームを、宮沢と田名部は阻止することができるのか。バスは東北自動車道を北上、タイムリミットが刻一刻と迫る!
すぐれた警察小説にして映画『スピード』も顔負けのノンストップ・サスペンス。誘拐ミステリーの新たな傑作が、文庫書き下ろしで誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
87
みちのく麺食い記者 宮沢賢一郎その5。バスジャックをメインにいろんな犯罪を阻止していく?。なんで犯人グループが結びついたのかがイマイチ理解できませんでしたが楽しめました。2018/08/22
達ちゃん
35
今回ものんびり旅情ミステリーかな~と思って読んだら、びっくりなバスジャック。さらに相場さん得意の経済犯罪も絡んですごく面白かったです。脇役も大活躍で楽しめました。2018/12/26
タルシル📖ヨムノスキー
28
シリーズ第5弾。今度の舞台は岩手。とにかくこれまでで一番の緊迫感。事件は大手進学塾の強化合宿に参加した小学5年生30人を乗せたバスをハイジャックしての身代金要求。各セクションごとに細かく時間が記載されているので、読んでいるこちらの緊張感も否応なく高まる。今までの話と一味違うのは、これまでアクティブに動いていた田名部刑事が人質としてバス内に拘束されて、記者の宮沢がそのバスを追跡する展開のため、二人ともこれまでのような活躍の場が少なく、その代わりに宮沢さんの奥さんや、〝ナンバー〟シリーズの真藤さんが活躍する。2023/12/07
ユズル
27
臨場感あふれる描写で最後までハラハラ読めたけど。なんだろう。意外とあっさりな動機だったな。2022/12/10
kiyoboo
21
最近、このシリーズにハマっている。内田康夫さんの浅見光彦シリーズのように軽く読める。今回も設定があり得ないくらいの偶然が重なる。でも結構ハラハラするし、引き込まれた。脇役もそれぞれが生き生きと動き出していた。今まで社会派のイメージの相葉さんがある意味くだけて書いているから、スピード感やゴリ押し気味だけどプロットがしっかりしていた。電車の中で読むのは楽しかった。2019/05/27