角川選書<br> 葛飾北斎の本懐

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角川選書
葛飾北斎の本懐

  • 著者名:永田生慈【著者】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 特価 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2017/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041038451

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内容説明

「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」など有名作品で評価される葛飾北斎だが、それは壮大な画業の一部にすぎない。
二十歳で画界に登場し九十歳で没するまで、作画に執念を燃やし続けた絵師の理想とは、心境とは――。
これまでの北斎像を一新させる、第一人者による画期的な論考。日本と海外評価の大きな開きの要因もわかりやすく解説する。
図版も70点以上掲載!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sssakura

34
語彙力がない私には、難しい表現が多く、苦戦しました。画狂老人卍だなんて、なんてかっこいい画号なんでしょう。参考として掲載されていた、生首図や武者図など、全く古さを感じさせず、とても面白いです。性質が似ているという、国芳にも通ずるものがあると感じました。絵という、生涯をかけて情熱を燃やす対象を見つけたことが、とても羨ましく思いました。2017/05/31

ダージリン

24
NHKの北斎の娘のドラマがとても良かったので手に取りました。やや専門的で流してしまったところもありますが、北斎の作品の多さに驚き、人柄から、年代を追っての心境まで触れていて良い入門書でした。改めて北斎の凄みを感じています!2017/10/10

kyoko

13
北斎展に向けて予習1冊目。北斎研究家であり作品収集家である永田氏が丹念に、ち密に淡々と生涯を追っているが、いやだからこそ見えてくる北斎の人物像に感銘を受けた。職人であり芸術家であり奇才であり鬼才なんだけど、類まれな努力と意欲あればこそ。北斎の人間性に感動した。2019/02/17

紙狸

6
2017年刊行。映画「HOKUSAI」を見て北斎に関心を抱いたので読んだ。生涯と画業について概観を得るにはよかった。この映画もそうだが、北斎といえば浮世絵「富嶽三十六景」(中でも「神奈川沖浪裏」)に関心が向かう。この本は、浮世絵に限らず、絵手本、肉筆画など多様なジャンルに読者をいざなおうと努めている。それはまっとうな姿勢だろう。しかし、個人的には北斎が70歳を過ぎてから浮世絵のヒット作を生み出したところが魅力だ。これは映画の影響か。春画への言及は見当たらない。2021/06/02

hoiminsakura

4
北斎といえば冨嶽三十六景や北斎漫画が有名だが、画号を変えるに従って作品にも変化が生じ、役者似顔絵、美人風俗、信仰画、名所絵などの浮世絵版画、浮絵、狂歌摺物、絵暦、挿絵、と、版元の要望に応えるる形で多様な作品を残すが、俵屋派からの独立後には自由な立場となり、木版も肉筆画も盛んに注文に応じた。また絵手本を10冊残している。輪郭線を使用しない西洋画法への研鑽もうかがえるなど、終生新たな分野へチャレンジし、新画様を確立し、常に高みを目指した絵師だったのだ。肉筆画をもっとみてみたくなった。2021/01/11

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