東日本大震災後文学論

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東日本大震災後文学論

  • ISBN:9784523265535

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内容説明

「震災後」は終わっていない。いまだつづいている。
3・11で人々が受けた大きな抑圧、傷そして失望
創作者(クリエイター)は物語を用いて希望を再稼働させる!!
3・11以降、おびただしい数の「震災後文学」が書かれた。故郷と肉親・友人・知人の喪失、原発問題、放射線による生物の変容、被災地と非・被災地の温度差、東北と東京の温度差、政権への批判、真偽不明の情報と感情の洪水としてのSNS、記憶や時間感覚の混乱、死者との対話、「書けない自分」「無力な自分」へのフォーカス、復旧・復興、言論統制や自主規制、ディストピア化した日本、テロやデモや群衆蜂起、戦争文学との接続……さまざまな作品、さまざまなテーマがうまれた。3・11以降にうみだされた「震災後文学」を扱う渾身の評論集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

3
既に6年が経過したが、3.11は今を生きる日本人にとって、過去の振り返りではなく、現在進行形の問題である。純文学に限らず、映画の世界でも「シン・ゴジラ」「君の名は。」など大震災を想起させる作品が世を賑わせてきた。地震大国に住む限り他人事ではない震災。昨年も熊本地震は大きな被害が出た。震災に限らず自然災害は身近なもの。日本に住む限りいつ何時大地震に遭遇するかわからない日々を生きる我々にとって、過去ではなく今日明日のテーマだ。さらに厭世的にさせる原発問題。福島の可能性は各地に存在し、再稼働に怯える日々が続く。2017/05/20

ゆうき

0
東日本大震災後の文学とは「公共空間」から「私の空間」が拡張し、「私の物語」が「世界の物語」と接続した文化空間であり「私」が語ることで「世界」を語ることになる。2020/03/04

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