内容説明
昭和史の断面を鮮やかに切り取ってきた大宅壮一。生きていたら現代社会をどう伝えたか? 政治家、文化人の腐敗や愚にもつかない世間の流行を斬り、権力者から一般庶民まで論じた名コラムをセレクト、娘の映子が解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元気伊勢子
8
これからの世の中を予言したような言葉の数々。かなり当たっている。政治は、天下りや失言や議会での乱闘などをずっと繰り返していたようで今と全く変わってないのには、本当に驚いてしまった。2021/05/17
はやぶさ
5
分かったことは、50~60年たってもあまり変わらないこと。時代はちょうどサザエさんの漫画と同じくらい。だから、いろいろと書かれている人がみんな知らない人ばかり。かろうじてわかるのは川端康成や、三島由紀夫あたり。ひと昔前の評論を読むのも、今を客観的に見ることができそうでいいかもしれない。2021/11/28
tecchan
1
今から50年、60年前の言葉とは、思えない。今でも、そのまま通用する。社会評論家大宅壮一氏の言葉を集めたもの。現代日本の世相、政治への痛烈な批判。2021/04/24
椎茸どんこ
1
各記事の初出の時期が記載されていなければ現代でも通用しそうな内容ばかりで、政治の世界は戦後何ら変わっていないのか、などと思った。それならばこうした評論を読むことで我々はもっと賢く対応できるはずだ。国民もメディアも多くはレベルが高まることは無いだろうが、一部の優秀な人たちはメディアも含めより良い政治が実現できるよう意見を述べて行かねばならない。時々TVでタレント化した評論家ががなり立てているのを見るにつけ、メディアの実力が落ちてきているのを編者である大宅映子氏の言葉で納得した自分がいる。2017/08/11
yuji
0
△2017/12/18