内容説明
斎藤マリに不倫の相手・川北留次から、突然「女房を殺してしまった! 警察に自首しようと思う」という電話が……。窮地に立たされた二人は、チエをしぼってある計画を練りあげた。清里―軽井沢―上高地―高山を結ぶ山岳ドライブで、恐怖と戦慄のサスペンス! 車好きの著者が放つ、謎とスリルに満ちた新感覚ドライブ・ミステリーの力作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか
47
車好きで知られる、島田御大のドライブミステリ。 不倫相手が奥さんを殺したことから、アリバイ工作のため奥さんに成りすまし、名車MGーBに乗って、東京から清里や軽井沢を巡り、飛騨・高山までひたすら走る。 道中で怪しげならバイク乗りと出会ったり、奥さんの亡霊が現れたり、何故か自分のことを皆に知られていたりと、サスペンス色の強い倒叙ミステリとなっている。 内容については正直物足らないところがあるが、作者の趣味が凝縮したような一冊だ。D評価2022/08/30
kagetrasama-aoi(葵・橘)
32
島田荘司氏の作品、長編第九作目。2023/05/02
naolog
12
MG-Bというむかーしのスポーツオープンカーを何とかして小説で活躍させたかったのだろうな…という印象。軽井沢や高山のほうへ山岳ドライブ。トリックとしては読者向けヒントは少なく、浮気をしていたのは誰か…という点が肝。2022/04/23
たか
12
なんじゃこれーって叫びそうな話。島田さんやからアリかな。2021/10/19
軍師殿
9
テンポの良い文章でどんどん話が進んでいったが、ラストが安易すぎじゃない?まさか、ここまで思った通りに話が進むとは思わなかった。2011/05/25