講談社文芸文庫<br> 鳥獣戯話 小説平家

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講談社文芸文庫
鳥獣戯話 小説平家

  • 著者名:花田清輝【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 講談社(2017/01発売)
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  • ISBN:9784061960299

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内容説明

一等史料、正史とやらに隠蔽された人物たちを、周到な論理と、痛快・奔放な推理力を駆使して復権し、常に未来に向けての力強いメッセージとして語る、“本物のアバンギャルド”花田清輝の毎日出版文化賞受賞の『鳥獣戯話』、“平家作者考”とも言うべき異色の秀作『小説平家』を併録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳クソ

14
このまま深追いをつづけると「小説」がわからなくなる、転形する、だから深追いをつづける、読みつづける。2021/08/22

sabosashi

8
花田清輝へのアプローチはおそらく容易ではないだろうと思うのは、切り口にヴァラエティがあり、いついかなるときにも憶測を覆されてしまいそうだからだろうか。わたしは「小説平家」にてちょっとつまずく。平家物語の大きさのまえで、やや距離感をとりこそねたというところだろうか。しかしこの著者の叡智には異なったところからのアプローチが可能で懐がふかい。ときにはやや冷たい印象を抱かされてしまうときもあるようだが。2015/05/26

渡邊利道

3
かぎりなくエッセイに近い小説。論争の時期を抜けて小説に撤退したとみられているものだが、むしろいま読んこそ瑞々しく面白い。武田信虎を奉じる鳥獣、平家物語の作者について推論を重ねる小説平家。歴史を、実よりもむしろ虚を通して批評的に再構成し、現在へと彷彿させる独特の論理と修辞がきわめて巧みだが、絵や詩をイメージの構築に縦横に利用する手さばきにむしろモノへの執着を感じる。2017/08/18

山中タカ

1
『鳥獣戯話』は非暴力的な観点から見た戦国の修羅の物語でめちゃくちゃ面白かった。『小説平家』は途中まではついていけたが、歴史の知識の不足により途中で断念。いつかまた読み返す。2017/11/17

yunomi

1
一般的な意味での歴史小説ではない。何しろ、著者はあらゆる文献を裏読みし、歴史の断片を独自のレトリックで好き勝手に貼り付けて、更にはでっち上げの文献まで引用として紛れ込ませているのだから。しかし、そもそも正史と言われるものだって時の権力者の意向によって幾らでも書き換えられてきたのだから、胡散臭さという点では本書と良い勝負なのだ。当然、これはその正史(=天皇?)を相対化する試みとして書かれている。2010/06/23

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