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内容説明
激変する音楽業界、「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか? 小室哲哉はどのように「ヒット」を生み出してきたのか? なぜ「超大型音楽番組」が急増したのか? 「スポティファイ」日本上陸は何を変えるのか? 「ヒット」という得体の知れない現象から、エンタメとカルチャー「激動の時代」の一大潮流を解き明かす。テレビが変わる、ライブが変わる、ビジネスが変わる。業界を一変させた新しい「ヒットの方程式」とは──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
60
激変している音楽業界。今や誰もが知っている「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか?最近のJ-POPやアーティスト達を殆ど知らないのは、私が単にオジサンと言う理由ばかりではなさそうだとこれを読んで少し納得。やはり私が好きなのは、70年代の歌謡曲です。カラオケ行って思い切り、平浩二の「バスストップ」歌いたい!2020/05/20
リキヨシオ
38
メディアへの大量露出でCDを売りヒット曲や人気歌手を生む90年代のヒットの方程式は終わった。その一方でアイドルやアーティストの寿命は延びてCDが売れなくても音楽活動は続けられる。インターネットやSNSの普及で音楽が自由に聴ける様になり音楽をCDで販売する時代からライブやコンサートによる実体験で販売を伸ばす時代に移った。日本人の価値観の多様化によりヒット曲自体が必要ではなくなった。これからは「歌うこと」が一番重要になる…CDは売れないけど誰よりも音楽を聴くこの時代だからこれから売れるのが本当に難しいと思う。2017/01/26
さきん
37
21世紀に入りCDが売れなくなっていく一方、ライヴやフェスタ型の刺激を共有し、イベントに参加する趣旨のものが盛んになってきている。また、全員が共有する曲がヒット曲の上位にくることがなくなり、ネット社会が個人の趣向の分化を助長している。最後に、洋楽に物怖じしない音楽家やあらゆる要素を融合した曲が出てきており、著者は2016年以降の音楽界はますます面白くなるだろうと考えている。2017/01/12
おいしゃん
36
J POPのヒットの仕方が、年代によってどう変わったのか、という点がこの本でよくわかった。CDが売れなくなった、とよく聞くが、別の形で多様なファンにしっかりと受け入れられており、間口も広くなったというのは喜ばしいことかもしれない。2018/09/04
洋
34
最近とても多いなと感じる長時間の音楽番組、大小様々 各地で開催されている音楽フェス。人気のバロメーターはCDの売り上げではなく フェスでの『入場規制』。「フェス化する音楽番組」「拡大を続けるライヴ市場」どれも興味深かった。2016.11.202017/04/13