内容説明
平和だったはずの私立千載女学園で不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!
目次
なまえ欄
だいいち問
だいに問
だいさん問
だいよん問
だいご問
えんでぃんぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろり - しろくろりちよ
32
世界シリーズ四冊目。弔士くんが教師になってる…うわっ、ろり先輩に何してるんだ…。教師の一戒「一、教師は聖職者である―ゆえに、人間であってはならない」そうなれば、彼ほど教師らしい教師もいない。囲われた世界にばら撒かれた種、幼稚な犯罪、探偵という名の生贄。病院坂迷路の意味のないバックアップと、本家と傍系のスペック差。『飄々としてつかみどころのない人間』?いやいや、狂ってるよ、人間から外れてるよ弔士くん。でもそのままつまらない人生を歩むといいんだと思うな。そのままで…。不気味な世界はきみが作ってるんだ。2012/03/30
多田幾多
18
弔士がまさか教師になるとは。(もしくは、やぱりか?)そして、迷路先輩と同じ名前の教師登場。(ただし、名前だけ)殺人が怒るんだけど、弔士はともかく、誰も探偵役にはならず、勝手に進み、勝手に終わった、という感じだったなあ。代わりに、すべての元凶は、またもや弔士だったが。2013/08/03
もち
16
「誰だってその程度には、世界に絶望しているだろう?」◆病院坂迷路をめぐる事件から14年経ち、倫理教師となった串中弔士。彼の働く名門女学園にて、目的不明・手段不明の連続殺人が発生する。臨時教員として赴任してきた「バックアップの病院坂」と共に、再び探偵ごっこを始めることとなったが――■シリーズ第4作。ライトノベルならではの演出が心憎い。不気味な、恐怖すら覚えるクライマックスが、本作の白眉。2014/09/09
END
16
前回までとノリが違わないか?コミカルな会話がないと、後味どころか中味も先味も悪い。敬語で大人で飄々としてる弔士くんは、ただただ害悪。2014/02/19
Yobata
15
病院坂迷路のバックアップである人物が、名門私立千載女学園に臨時教師として赴任する。しかしそこで不可思議かつ不可解な殺人事件が立て続けに起こる。さらになんとこの学園には倫理教師となった串中弔士が勤務していた。あの事件から14年を経て、再び探偵ごっこが始まる。今回は性別トリック。第1と第2の被害者で使われて、もうないだろうと思わせて、さらにラストでもう一回使ってくるとは…さすが西尾維新、見事だった。この作品は、他の推理小説と違ってイラストがあるので、それも巧みに利用したミステリだった。→2013/02/15