内容説明
思わぬ不祥事のあおりを受け、まさかの警視庁捜査一課に配属されることになったキャリア警部、道定聡。変わり者の美人刑事・山口ヒカルとコンビを組まされ、戸惑いながらも5つの難事件に挑んでいく。
※本書は、二〇一三年十二月に小社より刊行された単行本『キャリア警部・道定聡の苦悩』を加筆修正の上改題し、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
175
友人から戴いたのに悪口になりそうで悩ましい…ネガティブだらけの感想は嫌いなので。キャリアなのに左遷された道定警部と美人なのに無気力な山口刑事のコンビもの…「脱力系コメディ&ミステリ」を狙っているのは理解できるが、如何せんキャラ設定が薄くて全くリアリティがないのと、共感できる心情がゼロなのが残念。ミステリ部分も私でも簡単に真相が読めてしまうレベルで、う~ん……。幅広いジャンルを描く腕前は敬服しているし『炎の塔』や『誘拐』など人に勧めたい作品も多数あるだけに、名を汚さないようにして欲しい。辛口でスミマセン!2019/10/31
達ちゃん
37
軽くサラッと読めて面白かったです。山口ヒカル恐るべし。2020/08/04
ミー太郎丸
29
キャリア警部の道定が、警視庁捜査一課に配属され、変わり物の女刑事山口ヒカルとコンビを組んで難事件に挑む短編集。一編ごとに少しずつ成長する道定警部が感じ取れ、内容も分かりやすく読めました。ただ、著者の五十嵐貴久さんの他の作品に比べると、ちょっぴり物足りなさを感じました。2016/12/09
下町ロコモーティブ
22
*装丁や題名が格好良く手に取った。実態は、東大卒のキャリア警部、道定聡は身長160cm、体重75キロ、25歳ではあるが40歳としか見えないマザコンであった。パートナーとなる身長175cm、スーパー・モデルの様な美女の山口ヒカル巡査部長からはミチサダ警部ではなくドウテイ警部と声高にからかわれていた。山口は一見やる気がなさそうであったが早く家に帰って好きなAVを見たいがため数々の事件に名推理を働かす。殺人事件が絡む短編集ではあるが肩に力が入らず吹き出しっ放しの珍しいミステリーであった。2017/06/14
ひよこ
16
推理は不要2024/01/10