内容説明
なぜ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるのか?――一見,かんたんな問題のようで,実はプラトンの昔から,数多くの哲学者や物理学者の挑戦を退けてきた.しかも,常に「左右が反対に見える」わけではない.誰もが知っている現象なのに,二〇〇〇年以上も謎でありつづけたこの難問を,科学的な分析と実験によって解決する.
目次
目 次
はじめに
第1章 鏡の中のミステリー
1 鏡映反転
2 即席の説明
3 古代の学説
4 鏡の光学的な性質
第2章 さまざまな説明
1 移動方法説
2 左右対称説
3 言語習慣説
4 対面遭遇スキーマ説
5 物理的回転説
第3章 鏡映反転を説明する
1 さまざまな鏡像
2 手がかり
3 光学反転
4 表象反転
5 視点反転
6 多重プロセス理論
第4章 説明を検証する
1 実験のあらまし
2 「視点反転」対「表象反転」
3 調 査
4 否認者
5 別解釈の検討
6 反転鏡
7 「視点反転」対「表象反転」:結論
8 「視点反転」対「光学反転」
9 「表象反転」対「光学反転」
10 三種類の鏡映反転
第5章 理解を深める
1 表象反転
2 視点反転
3 光学反転
第6章 他説を反証する
1 「鏡像と重なる」という説明
2 物理的回転説
3 左右軸劣後説
第7章 科学的解決と社会的解決
おわりに
謝 辞
<brR> [附章]
附章A 他説を反証する[増補]
附章B 「単純な説明」の運命
附章C 斜対した対象の鏡像
附章D 時計まわりと反時計まわり
附章E 対掌体
参考文献
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まーくん
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風太郎
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