- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
1923(大正12)年9月1日、11時58分44秒。東京を襲った大地震は10万を超える人命を奪い、近代国家・日本に深い爪痕を残した。しかし、そこでは被害の拡大を阻止すべく奮闘した人々の姿があった。消防、医療、ボランティア、そして情報。今日、注目を集める災害時の人的活動を通して都市型災害の全貌を追い、共有すべき歴史の教訓を読みなおす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
99trough99
25
吉村昭記念文学館で、発災から100年経つ節目の展示を拝見したばかりであり、大変惹きつけられる内容だった。医療救護に関心があって手にした本書だったが、消防力について記した第二章は、ここまで史実に迫れるだけの資料が残っていること、その資料を丁寧に紐解いた筆者の執念、その双方に深い感慨を抱いた。100年前の災害と、ある意味、同じ失敗を繰り返している私達に大いなる教訓を突きつける本書であった。2023/07/16
バルジ
0
関東大震災という未曾有の大災害に、行政や人々がどう立ち向かい、どういう教訓を後世に残したかが纏まっていて勉強になった。 2017/06/30
条
0
まとまっていてかなり参考になった。2017/02/01
絜
0
さまざまなアクターを整理して、それらの震災後の動きに注目するのはとても勉強になりました。最後に、関東大震災の救援における東京と横浜で軍隊の活躍が都市部の住民に与えた社会心理的インパクトは、十数年後のせんそうへの反応には影響があったとのコメントが興味深いです。2022/04/30