内容説明
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「孤独という自由を、人は恐れ、その価値を評価しないよう、真の意志の存在を忘れるよう、人は努力する」（『恋恋蓮歩の演習』より）。磨き抜かれた思考と、作品に込められた想いが凝縮した、著者自身によるフォトエッセィ。折にふれて取り出し、噛みしめたい言葉たち。『議論の余地しかない』へ続く第1集。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi
36
森博嗣作品の中からグッとくるセリフを抽出したフォトブック。ファンしか喜ばないかもなぁと思いながらも、有る意味この本が一番森作品の入門書に最適じゃないかと思いました。ファンはその言葉が乗ってる元の作品が読みたくなるし、初めての人は、この中でどれか琴線に触れたら作品を読んでみたくなるのかなと。何も引っかからなかったら…それはそれということで…。定期的に、心の中にある『森博嗣引き出し』をゴソゴソ開けて安心するような私は、もう再読したくてウズウズしてしまったので、やっぱりファンしか喜ばないかもしれません。2015/11/10
akira
36
まったり読めるフォトエッセイ。 S＆Mシリーズ、Vシリーズ、短篇集からの抜粋が多いので、読了後の人は懐かしい空気を感じるかも。組み合わされる写真たちもいわゆる「写真力」に溢れており、圧倒される。 抜粋はセリフが多く、それぞれのキャラクターが思い出される。特に多めなのが天王寺博士。やっぱり抜群だなぁ。個人的には真賀田女史よりも好き。誇り高く貫く生き方が最高です。 「よいか…、少なくとも数学者だけは、自分たちが役に立つなどとは決して言わなかった。何故なら、それが我々の唯一の真理であり、名誉なのだ。」2013/05/26
めっし
31
仕事からプライベートに入るとき、その境界をつけるために、一度に一項ずつフォトと言葉を楽しんだ。森先生の言葉は、一度頭に思い浮かべて転がすと色々と遊べる。最近知った表現で言えば、「甘みのある」文章。過去の作品の登場人物(例えば犀川先生)に久々に会ったのも懐かしくてよい。上品な本。2013/07/08
josuke
26
ドラマでは犀川節(森節)が出てこず、物足りないため、久々に読み返してみた‼いわゆる森先生の小説の名言集です。久しぶりに見返すと、にやりとするものから、大人になって初めて気づかされるものまで幅広く載っており、更にその名言の解説と素敵な写真まであるという、森先生のファンであれば、お勧めの一冊です。2014/11/10
coco夏ko10角
25
引用文を見ると元の作品のその場面を思い出して浸った。著者による短いメッセージにもハッとするものもあり、じっくりと読み進めていった。写真もだけど、それについてるタイトルが印象的。2014/11/03
