中経の文庫<br> 人工知能はなぜ未来を変えるのか

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中経の文庫
人工知能はなぜ未来を変えるのか

  • ISBN:9784046017031

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内容説明

「人工知能」の急激な進歩により、私たちの生活はこれから劇的に変化していく。人工知能が人間を超えたとき、起こりうる未来とは!? 東大・松尾准教授と、ビジネス戦略家・塩野氏による、未来の可能性を語る対談。

※本書は、2014年10月に小社より刊行された『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』を改題の上、加筆・再編集したものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
人工知能学者とビジネス戦略家の対談。人工知能の技術的仕組みからこれからの志向を考える上で勉強になる。GAFAにより集められた情報は将来プライパシー侵害で訴えられるかもしれない。また彼らの納税も腹ただしく感じる人は多いだろう。ウェブ系の教育は進んでいくだろうが、歴史の年号など記憶する意味はあるのだろうか?日本の記憶ベースの受験は変革していくだろう。人間にできる事は意思決定と責任を取る機能だけになるのか?興味深い対談だった。数年後、また読みたい。2020/06/07

Yuichiro Komiya

13
著名な人工知能研究者の松尾さんと、社会学者塩野さんの対談。話がいろいろな方面に飛んで興味深い。人工知能が意識を持つかに関しては、現在の機械学習でデータを予測する仕組みから考えると余りにレベルが違いすぎて現実味がなかったが、目で見る仕組みなんて絶対機械化できないと思っていたのが今や人間の判定レベルを超える所まで来ているので、あながち夢物語ではないかもしれない。意識というのが人間独自の特殊なものではなく、単に進化の過程で得た、視覚や聴覚などと同じ単なる能力の一つなら、いつかAIが意識を持つ日も来るのだろう。2018/11/25

ホシ

13
AIは考えれば考えるほど哲学に踏み込む感じ。難しくもあり、面白くもあり、怖くもあり…。「AIは意識を持つか?」の辺りで、何だか頭がボーッとした。私は今、酒を飲んでて、酩酊状態です。てへ。AIも酩酊状態っていうのはあるのかなぁ。この前、爺ちゃんの法事で飲みすぎて、親戚一同の前で醜態を晒したのだが、AIも醜態を晒すことがあるのかなぁ。そもそもAIは「酔う」ことがあるのかなぁ。「疲れ」を知らないから、酔いもしないのかなぁ。へべれけに酔って、馬鹿みたいに人生を語る、そんな事はやっぱりAIには出来ないのかなぁ。2017/08/25

izw

13
AI関係本まとめ読みの一冊。7月に発行されたばかりだったのでよく見ないで購入してしまったが、2014年10月に刊行された単行本「東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」」を改題の上、加筆・再編集した文庫だった。元になっている対談は2014年5月頃になされたものらしいが、内容があまり古く感じられないのはさすが松尾先生と言えよう。それを引き出す質問をし、関連話題を広げている塩野氏もすごい。2016/09/04

北山央晃

7
「人工知能は実現できるか」ではなく「人工知能にはなにができるか」でもなく「人工知能はなぜ未来を変えるか」なんですね。 このことからは、「人工知能は実現できるか、限定的な局面ではすでに実現できている。人工知能にできる可能性のあることも具体化している」という前提はすでに成立しているのだろうか。 しかし、このなかで人工知能の定義についてくりかえし問われている。ひとの判断過程そのものの再現ではなく、問題と解決のセットがあればそれは人工知能だといっているようだ。未来はいつ来るかより、どう変わるかが気になる。2016/09/29

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