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内容説明
代替エネルギーなら、リスクはないのか? 原発立地自治体の経済構造を、どう考えるべきか? 「再稼働か脱原発か」の対立で、両者が見落としているものは何か?――3・11後、『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』等で、その独自の分析で高い評価を得た著者が、イデオロギーに偏らない視座で、原発論議の本質を捉え直す。水野倫之氏(NHK)、鈴木達治郎氏(原子力委員会)との座談会、高橋真理子氏(朝日新聞)との対談も収載。オリジナル「電子版あとがき」付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
「清浄と汚染こそが生命」という主張は分からなくもない。ただ全体的に展開が弱いのではないか。2014/03/13
タイコウチ
1
科学技術を人類の原罪として引き受けること。脱原発は、戦後日本が原子力を受け入れてきた歴史を直視し、地方/中央の社会経済格差を解決できなければ不可能である。この2点が変奏として繰り返し説かれる。市民社会の成熟を希求していることがわかるが、そのために倫理的な矜持を求める姿勢は、finalventさんにも通じるキリスト教的なものを感じる(二人ともICU出身)。納得するところもあるが、ナウシカやチョムスキーに自らを重ねるあたり、ちょっと硬直したヒロイズムの匂いも。推進派にも脱原発派にも、残念ながら届きにくい本。2013/07/20
Mao
1
突っ込みどころ満載。 著者と上村英明氏との論戦が長く引用されていますが、どう考えても上村氏の論に賛成。2013/06/29
bittersweet symphony
0
武田徹(1958-)さんはジャーナリスト・評論家、本書は福島第一原子力発電所事故からの概ね2年間に武田さんが各媒体に発表した文章をまとめたもの。 彼の従前からのスタンスどおり、キャッチフレーズに象徴化されてしまうような安易なドグマに陥らない、過去の経緯も含めた現状の厳密な認識とそれを改善していくための方策を探る内容。結果、原発に関しては反対派からも推進派からも批判される立ち位置になってしまう訳ですが、個人的にはその立ち位置に共感できる一人ですね。 2014/03/11
bas
0
中々面白かった。とにかく現実にベタ足つけてるんで、どっちからも嫌われるだろうなあ、とも 2014/05/18