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内容説明
知的生活とは、頭の回転を活発にし、オリジナルな発想を楽しむ生活である。日常生活のさわがしさのなかで、自分の時間をつくり、データを整理し、それをオリジナルな発想に結びつけてゆくには、どんな方法が可能か? 読書の技術、カードの使い方、書斎の整え方、散歩の効用、通勤時間の利用法、ワインの飲み方、そして結婚生活……。本書には、さまざまなヒントとアイデアが、著書自身の体験を通して、ふんだんに示されている。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
146
おもしろかった!ただ日々を過ごすのではなく、知的に過ごすためにはどうするばいいのかということについて、基本的に読書の技法とともに伝える一冊。わかったふりをしない、同じ本は繰り返し読む、身銭を切る、場所と時間を確保する、など、これだけ言えばまあ当たり前に聞こえることばかりなんだけれど、知識人と著者自身のエピソードで膝を打たざるを得ないような書きぶりにグイグイ引き込まれてしまう。これは手元に置いておきたい名著。2020/06/01
kazuさん
65
学生時代に読んだが、内容をほとんど覚えていなかったので、再読した。著者の小学生時代から執筆時点までの生活を振り返りながら、どうすれば知的な生活を送れるかについて詳述されている。1970年代後半は、高度経済成長期で、人々が知的な生活を渇望していた時代。そのため、この本がちょうど良いタイミングで出版されたため、売れ行きが良かったのだろう。時間管理におけるカントの生活哲学、梅棹忠夫氏が開発した京大式のカードを使った整理法、書斎の設計などの記述が興味深い。2024/03/25
mitei
63
まだパソコンのない時代はこのようにしてたのか~と理解した。でも本を読むことは大事なのは古今東西あまり変わらないな。2010/05/13
hit4papa
62
知的生活とは、書物を血肉とする生活様式のことで、本書はそのあるべき姿を述べたものです。著者自身の生い立ち、書物との出会い、そして書物とどう触れあって人生の糧としたかが述べられています。武士は食わねど...ではありませんが、何をおいても書物が一番というマインドは、受け入れ難くはあります。書物からの情報を整理する方法や、書物を中心とした建築様式の提案等は、考え方はわかるとして今の時代にはそぐわないでしょう。古臭く見えてしまいました。読んでいて反抗的な気分になるのは、著者の自信満々さがひっかかるんでしょうね。2018/11/21
momogaga
39
読メ開始以前の既読本。1970年代後半に知的生活のブームを起こした本。90年代前半まで渡部昇一さんの著書は読んでいました。昨年(2022年)からあらためて、その著作物を読み直しをしています。#自己確立のすすめ