講談社現代新書<br> 文系のための数学教室

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講談社現代新書
文系のための数学教室

  • 著者名:小島寛之【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061497597

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内容説明

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数式は「眺め方」さえわかればこわくない! 数学アレルギーはもったいない。微分積分や確率統計の「読み方」から、経済学、政治学、論理学、哲学がもっとおもしろくなる数学的思考をわかりやすく伝授します。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

38
3章の民主主義と数学はシビレた。立方体を平面で切断して出来る四角形はどの様な四角形か。この問いに対して多数決をとるエピソードがあったけどこれって立方体の話に限らず無知な集団において多数決の危うさを非常に分かりやすく示すエピソードだと思った。そして終章。著者はこの章を伝えたくてこの本を書いた気がした。それくらいアツい。「数学が役に立つのか」の問い自体がそもそも何の役に立つのか。「数学は何の役に立つのか、何の価値があるのか?」の数学を「あなた」に置き換えて。そんな問い自体許されない。→2023/07/26

まつど@理工

16
ウィトゲンシュタインの議論を援用した「数学は何に役立つのか」論は白眉。役に立たないのなら要らない…価値がないと思うものの存在を否定することは「合理主義」や「近代科学おける還元主義」とも繋がってくる。この辺りを自分でも考えていきたい。p63セマンティックな論理学を学校教育では習うが、シンタックス的な論理学を学ばないので論理についてかみあわないという指摘は大切。数学で役に立つといえば自然現象を数理的なモデルで表わし予測するということがメインになってくるから文系だと経済や統計ぐらいかなと思ってしまうのだけど、 2014/05/11

ふね

13
たまには自然科学系の本でも読んでみようと思い…手に取ってみた。大学受験で数学へのトラウマを持った自分だが、久しぶりに数学と向き合ってみると…面白い!タイトルには文系のための…とあるが比較的高度な内容も含むので、高校数学をある程度やっていないと難しいかもしれない…。3年ほど前に喧嘩別れした数学だったが、復縁してもいいかなと思えた。2015/02/08

山田太郎

12
やっぱりなんかよくわからんというか20年くらい数学とは縁遠いので、無理があった。一応得意だったんだけどな、高校2年くらいまでは。2011/06/28

ちくわん

10
いきなりルベーク積分から入り、ゲーデルの不完全性定理に触れ、ジョルダンの曲線定理から「5点の配線不可能」を証明する。はたまた普通の「距離空間」を定義して、次々に異なる距離空間、しかも直観的に距離を「別の量」に置き換えた定義を行っていく。話題に「ルジンの問題」の変形を挟み、最後はなんとブラック=ショールズ。さすが東大理学部数学科卒の経済学者(宇沢先生と同じ足跡)の力量と言えよう。予想をはるかに凌ぐ面白さ。2018/01/16

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