内容説明
がんになんて負けられない! 勇気と希望をくれる一冊
――2012年春、突然のがん告知。抗がん剤治療後、手術。そして点滴の合間に副作用でしびれる足で山に登り、講演や執筆をこなした。生きているかぎり前進あるのみ!
世界初の女性エベレスト登頂から40年を迎えた登山家が、つぶさに振り返る「山とともに歩んだ人生」。
文庫化にあたり、病気後の日々を綴った書き下ろし原稿を特別収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
97
2016/4/17 アミーゴ書店HAT神戸店にて購入。 2017/9/25〜9/27 今年、残念ながら逝去された田部井淳子さんのエッセイ。2013年の出版であるが、既にガンと闘っておられる様子が綴られている。しかし、とにかく前向きな人であったことが良くうかがわれる。震災後に力を入れておられた被災地の高校生の富士登山もそういう裏側があったんだなぁ。次回、登山の際には、田部井さんのように山に感謝して登ることにしよう。2017/09/27
Shoji
67
二部構成です。第一部は登山を通じて得た何物にも代えられない人生訓。第二部はガンとの闘病記。山から学んだことがガン闘病に活かされていることが分かります。どこまでもポジティブ思考、ナチュラルキラー細胞がビシバシ増えてガン細胞もタジタジです。術後の麻酔さめらぬうちに登山するか、この人。抗ガン剤の副作用(筋肉のシビレ、脱毛、だるさ、痛みなど)の中で登山するか、この人。私も山歩きします。田部井さんの爪の垢が欲しくなりました。それと、東日本大震災の被災高校生が富士山に登るシーンでは目頭が熱くなりました。2017/10/22
やせあずき
38
山に登る、という行為は、よく人生に例えられます。頂上に立った時の感動は、長い道のりを自分の足で一歩一歩進まないと得られないこと、登れば必ず下りがあり、平坦なところは山とは呼ばれないこと、頂上に行くには、たくさんのルートがあること…机上で考えてもいろいろ出てきますが、山が大好きだった田部井さんのこの本には、山に登り続けて得た体験談=人生訓がたくさん詰まってます。「疲れているときは間違えやすい」、「偏らずに見る」、「不平を言う人には近づいていこう」など、困難を経て得られた教訓には説得力があります。2017/01/14
ほんまる
16
バイタリティーが凄い。あっさりした考え方。気分がスカットする2017/02/07
りんご
15
タイトルまま。それでも登るんですね、生きてるから!前半はビジネス書の趣。女のグループでプロジェクトに臨むときはこんなことも気をつけてー、とか。後半は癌になってからのお話。それでも講演会や歌を歌ったり、山に登ったり。死線を潜ってきた人間だからか、この方だからなのかとにかく元気。元気もらったわー。 アンツェリンがいっぱいいる謎が解けてスッキリした。2020/02/21