世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義

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世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義

  • 著者名:宇山卓栄【著】
  • 価格 ¥2,112(本体¥1,920)
  • かんき出版(2016/04発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784761271626

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内容説明

◆民主主義は史上最悪の政治形態!?あなたの知らない民主主義は、歴史が暴く!
→民主主義が何たるかを知らずして、選挙にはいけない。

●戦争へ突き進んだのに、「偉大な大統領」と評されるリンカーン。
●平和の維持を何よりも重視したのに、「鉄血宰相」と呼ばれたビスマルク。
●民衆から大人気だったのに、日本国民に民主主義はムリと判断した「平民宰相」原敬。
●民主主義の選挙で誕生したのに、「史上最悪の独裁者」となったヒトラー。
●国民の幸せが大前提のはずなのに、労働力の搾取を黙認した「議会制民主主義国家」イギリス。
など、全10テーマで民主主義の正体に迫ります。

「世界史×民主主義」で、民主主義の本質がはっきりと見えてきます!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

37
日本の民主主義は、明治時代のエリート政治を「原型」とする。当時、列強のアジア進出に日本も晒され、一歩間違えれば、植民地にされてもおかしくない状況だった。列強との対峙の中、日本の政治はこれ以上ない緊張感を持って運営されていた。難しい政治判断を政治エリートたちが担い、国民は、それを節度を持って見守っていた。明治・大正時代の日本国民のほとんどは選挙権を与えられていない。しかし、国民は政治エリートたちを信頼していた。この時代の政治家たちには、国民が自分たちの運命を託すに足りる器量というものがあった。2020/07/20

hk

6
「民主主義とは何か?」という問いがあると議論百出となり収拾不能となりがちだ。一方で、「民主主義の目的とは何か?」という問いであれば、「民衆をみな豊かにすること」が模範解答だというコンセンサスがある程度得られている。そして近代において民衆を豊かにするため、まず認められたのが「所有権」である。法と治安維持機構の整備によって、他人の財産を収奪する行為には厳罰が下されるようになり、私有財産は不可侵となった。これによって商工活動が豊かになり民衆が万遍なく豊かになったかと言われればそうでもない。というのも、近代資本2016/04/18

湯一郎(ゆいちろ)

4
民主主義の基本をおさらいするのに便利。そもそも民主主義は「分かち合うための仕組み」なので所有権が重要。所有権の重要性を強く訴えたナポレオン法典は当時画期的だった。富の偏在を許容するという意味では、自由主義とファシズムは同じ枠に入る。近代民主主義といえばフランス革命のイメージだったけど、そういえばイギリスの方が先をいってた。などなど、勉強になる。2020/10/05

このこねこ@年間500冊の乱読家

4
⭐⭐⭐⭐ 日本と世界における民主主義の歴史を述べた一冊。 非常に勉強になり、かつ面白く読ませていただきました。 行き過ぎればヒトラーを生み出すし、放置し過ぎれば今の日本のようになる。 民主主義って難しい!!とあらためて思いました。2020/08/21

2
オルテガのいう「民衆」とはいわゆる一般市民を指していると思っていたが、階層ではなく資質によって「少数者」と「大衆」を分けているらしい。有権者が押し付ける凡庸に為政者が乗っかる事態は、前世紀から危惧されていた。そうなると、「エリートっぽくないから好感が持てる!」という安易な考えは、到底できなくなる。2017/10/31

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