集英社文庫<br> わたしの蜻蛉日記

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集英社文庫
わたしの蜻蛉日記

  • 著者名:瀬戸内寂聴【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2016/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087450040

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内容説明

通い婚の時代も今も、恋する女の苦悩は変わらない――。私小説の元祖といわれる『蜻蛉日記』。作家・藤原道綱母は、美と才能に恵まれながら、嫉妬深さゆえに夫・兼家や自身を追い詰めてしまう。彼女の半生記を通して、千年前の女たちの愛と性を読み解く。兼家を光源氏、道綱母を六条御息所に重ね合わせるなど、『源氏物語』を完訳した著者ならではの解釈も。古典名作の新たな魅力と出会える一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masako33

4
当時の時代背景も含めて丁寧に解説してあり、とても面白かった。室生犀星の小説より、こちらの方がしっくりくる。道綱母は自身の自我の強さによって苦しめられたかもしれないが、その自我の強さこそが、当時の女性には珍しい彼女特有の魅力だったのではないかと思う。折しも読書中に京都を訪れる機会があり、葵祭を間近で見物でき、平安時代の雅を堪能できた。今度は、石山寺や唐崎神社など琵琶湖畔にも行ってみたい。2016/05/22

あいくん

2
☆☆☆☆瀬戸内さんは「源氏物語」を我が国最初の本格小説、「蜻蛉日記」を我が国最初の私小説としています。藤原氏系図をみると、道綱母、清小納言、菅原孝標女、紫式部という平安朝の才女4人が姻戚関係でつながっているのはおもしろいことです。「蜻蛉日記」は満たされぬ女の夫への恨み辛みを書き連ねたものです。プライドが高く、ナルシシズムの強い作者は自分の非を認めようとせずに、相手の不実さを数え上げ暴きたてます。楽しかったことよりも心の傷跡を執念深く忘れないたちであったようです。2013/08/19

yolk

1
久しぶりに瀬戸内寂聴さんの本を読みました。2015/09/22

ゆなし

0
蜻蛉日記解説本。日記には書かれてない史実や、考察も書かれていて興味深い。私も歌の才能、教養、美貌、地位が揃った人間なら、こうまで高慢ちきになっていたかも。当時の逃げ場の無い鳥かご生活なら尚更。世に恐ろしいのは人間の嫉妬心かな。私も自分の嫉妬心を飼いならさなければ行けないなと思いつつ読んだ。2020/02/01

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