内容説明
【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】なぜ会話がない、帰ってこない、浮気するのか。結婚したとたん、家庭の中で、外で、迷走する「夫」たち。結婚という枠組みの中で、変容してゆく男たちの実態にせまり、妻の知らない夫たちの本音を解き明かす。さらに、定年後の夫婦のあり方、老いをどう生きるか、高齢社会化が急速にすすむ中、新しい男と女の姿、夫婦のかたちを模索する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
83
夫というか男の生物的な面を解説してもらった感じ。夫婦なんてその組数分様々だと思うけど、男も女も一途とは限らない。夫婦って、同居しているうちに性別を通り越して同志のような関係になってしまうかも。色気もへったくれもない、無防備な姿を晒せる相手。夫婦別室になると、それぞれ自分の時間を持てるから家庭内でささくれだつこともないし。夫婦のあり方…昔のように型にはまった関係を持たなくてもいい気がした。渡辺淳一さんの意見も一理あるとは思うけど、時代の違いもあるかもね。2015/10/25
mio217
35
夫について語ったエッセイというか、論文というのか、分析というか、そんな本でした。年代をおって、男性がどういった気持ちの変化があるのか。結婚、家庭、性、仕事、親について気持ちにどんな変化があるか綴られている。ああ、やっぱりそうよねと納得しながらの読了。渡辺さんの文章は読みやすいですね。果たして、これを読んで夫を理解して仲良くできるのか?いや、できないです(笑)世の中の女性はそんなに寛大ではないm(_ _)m2016/02/17
なっく
25
確かエロいお話を書く作家さんだよなあ、と読み始めたが、とんでもなく身につまされる内容だった。前半の男性生理のあたりはまだ笑ってられたが、後半の定年後の生活にいたっては、そこらへんのホラーよりもよっぽどゾーっとする話で。辛い会社生活が終わったら、のんびりしようと思っていたが、これは大変なことになりそうだ(汗)2016/03/02
なお
16
夫達の本音がこの本の通りなら、わがまま過ぎ~(≧Д≦)ハッ(*゚ロ゚)家の旦那さんも帰宅拒否症候群?夫との付き合い方を色々考えされた。2015/11/25
m
9
こういう題名だと妻ばっかりが読みそう・・・。若い女子には理解できないかも。いや、若い女子はこの本を手に取らないか(笑)しかし、案外、授業の保健とかで導入したらいいのかもしれない。自分は一般論に沿わない例外のようだけど・・・。でも、一般論、基礎知識、として、とりあえず教わったほうが世の中いまより人間関係が円滑になったりして(笑)2012/09/08