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内容説明
売上高27兆円超。営業利益3兆円弱。いずれも圧倒的に日本一。ではトヨタはなぜ強いのか?答えはじつにシンプル。「世界の人が『買いたくなる』クルマを設計しているから」。本書では、ものつくりの世界において「優れた設計情報をつくること」が決定的に重要になった現代において、世界中が学ぼうとしているトヨタの設計情報がつくられる仕組み=トヨタの製品開発を丹念に解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T2y@
22
『ものつくり』とは、本質として設計情報。 TPD(製品開発)と、TPS(生産管理)この違いを認識した上で、求められているのは前者。 日本人が誤解して来たトヨタの強みも、後者ではなく前者であり、TPDを一貫してリードする『主査』と呼ばれる人材力こそが、トヨタの生命線。 チャート図解もあり、説得力がある。 ・・・が、トヨタの車種には、どうしてもCoolさを感じないのだよな。 筆者の関連作も読みたい。2016/04/24
たー
20
前置き長く肝心の「強さの秘密」を余り突っ込んでなくて残念。まぁトヨタの生産ではなくて開発にフォーカスしてるだけでも新しいか?2016/05/08
mazda
19
80年代世界を席巻していた日本の製造業ですが、今残っているメーカがどれくらいあるのかを見ていくと、トヨタが別格であることがわかります。半導体はほぼ全滅、家電も終了、自動車もちょぼちょぼという中で、トヨタは存在感を示し続けていますが、やはりマネージメントの違いでしょう。どうやって利益を生み続けるかを、現場に押し付けることなく、本来考えるべき人たちが考え続けるから存続できるのだろうと思います。海外の名だたるメーカがトヨタを見習っているのですから、日本企業は尚更見習わないといけないでしょう。2018/03/25
galoisbaobab
16
やたら経営学の人がToyota Production Developmentを間違えて理解しているって連呼して揶揄しているのが痛い。最近、オレが正しいっていう本を書く人が多くて萎えるわい。まぁ三河贔屓ってことなんだよね。それってどーでもいいんじゃね?こういう本を読んで「Toyotaではほにゃららー!」みたいなアフォが増えるからやめていただきたい。2017/06/10
Hidetada Harada
12
自分(達)の得意分野を徹底的に深掘りして、芋づる式に成果を手に入れるのが肝と理解しました。余計な事には手を出さない。必要な事にだけ経営資源を集中させる。ではどうやって必要なものを見極めるのか?それができるのが「トヨタの強さの秘密」なんだと。結局最後まで秘密は秘密のままでした…。でも、流行りの技術に飛びついて、仕事をした気になっていた今までの自分に反省できたのは収穫でした。2016/11/07