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内容説明
日本の狩猟文化研究の第一人者、東北芸術工科大学教授兼狩猟文化研究所所長・田口洋美氏の若き日の意欲作、隠れたロングセラーを文庫化。
朝日連峰の山懐、新潟県の三面川(みおもてがわ)中流の深い谷間にあった三面集落。
今は三面ダムの底に沈んだこの山里の狩猟文化・山村習俗を、四季折々の山の民の暮らしを追うかたちで詳細に記録した、著者若き日の意欲作。
第一章 狩りの日の出来事
第二章 降りしきる雪の中で-冬-
第三章 山の鼓動とともに-春-
第四章 むせるような緑に抱かれて-夏-
第五章 時雨れる雲ノ下で-秋-
第六章 山人の自然学
※農山漁村文化協会刊行の単行本を文庫化しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ichigomonogatari
2
山や自然を知り尽くした山人達の真剣勝負である狩りの姿には尊敬と感嘆の念しか抱けない。厳しい掟がだんだんなくなっていき、山の生活は現在どうなっているのだろうか。2018/02/19
志村真幸
1
1992年に農文協から出たもの(底本は2001年版)の文庫化。 著者は日本の狩猟文化について、記録・研究をつづけてきた人物。現在はシベリアや東アフリカの狩猟にもとりくんでいるという。 本書は、著者の出発点となったもの。山形県の山中にあった半農半猟の集落に何年も通い、山を中心とした暮らしを再現している。熊猟、ゼンマイ採り、焼畑、イワナ突き、栗拾いなど。さまざまなところに自然と共生するための知恵がふくまれており、読みごたえがある。 しかし、最後に集落はダムに沈むことになる。失われた暮らしなのである。 2019/03/24
おこげ
1
『人間が山で生きていくには、山を半分殺してちょうどいい』2016/06/03
蕃茄(バンカ)
1
ゴールデンカムイの副読本的に読んだ。クマは一頭一頭に個性があるとか、山言葉とか2016/04/01