内容説明
魔術、占星術、錬金術、さらには「聖書にならなかった聖書」まで、ヨーロッパにはあまたの「秘された書」が伝わる。その中から特に重要な書をピックアップ。一冊一冊の内容を豊富な図版と分かりやすい文章でダイジェストする。『東洋魔術書大全』の姉妹版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凪子
5
著名な魔術書をダイジェストで解説してくれる。わかりやすくて良い。2023/01/06
chatnoir
5
魔女になる気はないけど、なるための魔術書は日本語訳があるものすらあって、割と簡単に手に入りそう。クロウリーは漫画やラノベにもよく登場するので薄っすら知っているけど、禿げていたのね...裸でヨガの写真を載せるとは勇者だなぁ(笑)それにしても、もう4,50年前から漫画さんや作家さんはなんて豊富な知識をもっていたのか、改めて関心した。今のように簡単に手に入らなかったよね。『黒い牝鶏』を見ていて『悪魔の花嫁』の『黒ミサの果実』を思い出した。マリオン・ジマー・ブラッドリーのアバロンの霧シリーズも読んでみたくなった。2017/09/23
なつきネコ
5
ここまで、真面目に西洋魔術入門書はこういった文庫で初めてみたかもしれない。中身が広く、紹介より深い。本の中に魔術を学ぶ者なんて記述が多かったり、現代魔術師の必須書と、なり真面目。浅い魔術本で、無視される19、20世紀の魔術本を紹介してるのは驚いた。私の魔術物の価値においてルドルフ・シュタイナーを語るのは好感度は高い。西洋魔術史を俯瞰するに当たってもなかなか、堅実な一冊。2017/04/13
さくら餅
5
西洋魔術学の入門書にはピッタリの本でした。内容は魔術書の紹介です。表紙に書いている「ダイジェスト」ではないけど、少ないページで、なかなか丁寧に解説されていると思います。邦訳があるかどうかも書いているため、この本を頼りに魔術書を探してみようかな。2017/03/15
いすか
2
西洋のオカルト系書物を紹介するGakkenのムック本。一つの本の紹介に割かれるページは2~4頁ほど。表紙に書かれたように「全解読!」「ダイジェストでつづる」わけではない。 本文は誠実な作り。書物の原題や邦訳の有無、参考文献リストもあり、「次の一歩」を踏み出したい人には非常にためになるだろう。 2015/10/24