ビッグボーイの生涯

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ビッグボーイの生涯

  • 著者名:城山三郎【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 講談社(2016/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062635110

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内容説明

昇ほど「休戦の価値」「休戦の美学」を知った男は少なかったのではないでしょうか。彼は人生に四期ありとしましたが、大いに休んだおかげで、人生を四倍に生きたともいえます。そこには、「人生四倍、休戦の哲学」とでも呼ぶべきものがあったと思います(「あとがき」より)。 大きく休み、大きく生きた男の人生評伝。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

41
東急グループや五島慶太の物語を追っていくと、最後になってに少しだけ五島昇が登場する。言わずと知れた五島慶太の息子にして後継者であるものの、具体的に何を為した人物なのかまったく知らなかった。父慶太は事業意欲に燃えて突っ走り、「強盗慶太」とまで揶揄されたが、昇はそうではなく、走っては休み、休んでまた走るタイプ。著者はこれを「休戦の哲学」と称しているが、いま風に言い換えるなら、選択と集中という言葉が相応しい。先代からの事業を守るだけではなく、メリハリを利かせてシャープに研ぎ澄ました二代目。カッコいいじゃん!2022/11/18

なの

12
さらりと読むことはできたけど、共感するところは少なかった。人物的な問題かな。王道を進む、には同意する。2019/05/05

生活相談屋

6
面白かった。東急グループを率いた五島昇の生涯を描いたノンフィクションノベル。同じような本を書く大下英治と比べると、城山三郎の筆致は大人しい。事実を淡々と書く感じ。それにしても財界人の人生って、なんか面白い。スケールがでかいから、単純に物語としてワクワクさせる要素が詰まってるんだろうな。ただ、ほとんど生涯を通じて、経営的にでも人間的にでも、ヤバかった時期というのがないように描かれているのが、不満と言えば不満。最初から最後までイケイケドンドンで、猪突猛進の人生だったような描き方は文学としては物足りないかな。2019/10/18

北之庄

5
城山作品では珍しく、近年まで実在の経営者を描いた本作。我ら上方衆には知名度で小林一三翁に一歩及ばない強盗慶太。その伜で東急グループ総帥かつ日商会頭だった五島昇氏の一代記。こんなに魅力的でステキなビジネスパースンが、僕が大学生の頃まで実在してたのね!というのが率直な感想。もし彼が上司なら、僕はどんな会社人生を歩んだのかと夢想せずにはいられない。脱サラが如何に魅力的か!ってな切り口のTV番組が持て囃される昨今、彼の様なスケールの大きい経営者は、もっと注目されて良いはず。サラリーマン万歳の意を強くした次第。2015/08/18

シン

3
以前、東急グループの会社に勤務しており、在籍中「小説東急王国」を読みました。かれこれ15年前位の話で、大分内容も忘れているので、改めて読み直そうと思います。この本は「小説東急王国」とは異なり、より五島昇氏にスポットを当て描かれていたと思います。私が以前の会社に入社した時は既に亡くなられた後で、名前は何となく知ってはいましたがどんな方は存じませんでした。でも今さらながらなぜか気になるので、もっと深く今後研究していきたいと思います。2012/09/24

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