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内容説明
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マックスウェルの悪魔なら火にかけたヤカンの水を凍らせる。タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。人類が滅び、宇宙に終焉が訪れるとすれば、マックスウェルの悪魔こそ、救世主か? (ブルーバックス・2002年9月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
43
すごい。学生時代に挫折した熱力学第二法則を具体的なイメージで捉えることができた。エントロピーは分子状態の確率論で記述され、更にエネルギーの質を定義する。太陽から降り注ぐエネルギーと反エントロピーが地球上の生物の進化を促したという説は興味深い。人間は物質的エントロピーを制御できる存在となったが、その代償に社会的エントロピーを増大させた。それが人類を終焉に導くという45年前の予言には恐怖を感じる。第二法則は我々の宇宙での経験則であり、更に紐解いていくと「時間」の理解に繋がるという話は科学的好奇心を刺激される。2015/08/21
トムトム
37
すでに理解しているところは分かったのですが、分からないところはやっぱり難しかったです。自分が学生でこれを理解しなければいけなかったら、ツラいと思います。趣味で読むぐらいなら楽しい♪2020/08/27
茉莉花
32
「初めて読まれる方にも十分楽しんで頂けると思う」と記載がありましたが全く数学や物理学の知識がない人(私のようなおバカ)が読むとチンプンカンプンで何がなんだか分かりませんでした。面白い例え話も多少あったのですが、数式や専門的な話になると付いて行けなくなりました笑 そして体調も悪くなってしまいました笑 残念です。2015/10/25
たー
25
あまり良く分かっていなかったエントロピーの概念が理解できた気がする。色んな喩え話が古臭いのはご愛嬌。2013/08/12
Bartleby
22
エントロピーの入門書。コーヒーとミルクを混ぜるのは簡単だけど、混ざった状態のものを分けるのは難しい。たとえばそんな分かりやすい例を使いながらエントロピーが増大していく仕組みを説明してくれている。身近な現象だけでなく最終的には読者を遠いところまで連れて行ってくれるようなスケールの大きさもあって、面白かった。秩序が無秩序になっていくことの自然さがおぼろげにでも理解できてくるほど、秩序があるということがなんだか不思議なことのようにも思えてきた。2014/06/04