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内容説明
二十世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが,専門的予備知識を持たない読者のために,現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書.数式を用いず,巧みな比喩と明快な叙述によって,ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ.
目次
目 次
Ⅲ 場・相対性 (二)
力学的足場
エーテルと運動
時間、距離、相対性
相対性と力学
時空連続体
一般相対性
昇降機の内と外
幾何学と実験
一般相対性とその検証
場と物体
Ⅳ 量 子
連続、不連続
物質と電気との素量子
光の量子
光のスペクトル
物質の波
確 率 波
物理学と実在
重要語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
molysk
41
下巻は、場の理論から特殊相対性理論、そして一般相対性理論への展開、および量子論について述べる。電磁場理論の発展は、相対的に移動するすべて座標系では、物理法則は同じであり、光の速度は一定である、という仮定を促した。導かれる理論は、距離および時間の相対速度への依存、質量とエネルギーの間の連結といった結論を示す。本書で扱う内容は、大学教養課程に相当する。高校物理の理解が望ましいか。もっとも、まえがきのとおり、「科学の書物は、どれほど通俗的であるにしても、小説と同じようなつもりで読んではならないのが当然です」。2020/07/19
roughfractus02
11
上巻は物理学史的記述と並行して、物理学を心、観念、現象の関係での世界の真の探求とし、新しく生まれる概念は「自由な創作」とする一方、それらが古典理論の「観測」と整合する必要も主張された。相対性理論と量子論の概説である本巻では、この主張が理論の内で展開する。光速度不変から3次元ガリレイ変換を4次元ローレンツ変換に更新する特殊相対論から一般相対論の非線形的加速運動と重力にテーマを移す際も、古典理論的「観測」との整合に沿う。この態度に、確率・統計の数学をベースとした「観測」を採用する量子論批判のモチーフが窺える。2022/01/12
赤い熊熊
11
相対性理論と量子力学についてのお話。光源が近づいて来ようが遠ざかって行こうが、光の速さはいつも一定。不思議なこの実験事実を理論の前提にして考えると、走ってる電車の中の人にとって同時刻に起きた出来事が出来事の外の人が見ると異なる時刻に起きたことになる。ここまでは適切な図があると、特別な予備知識なくても丁寧に考える事で導き出せてしまうのですが、もう既に常識を覆されてしまう結論です。相対性理論、ちょっと面白そうではありませんか?2015/09/18
masabi
9
相対性理論から量子論まで。新しい理論がそれまでの難題を打ち破ったと思ったらさらにまた理論の難点が出てくるの繰り返しである。2014/06/28
刺繍好きの糸ちゃん
5
高校1年の夏休みの物理の宿題で「感想を書け」と言われた本。今回なんとか読みました(最後のページまでめくった)。そうしてやはり問いは、「まともな感想文を書いた高校生はいたのだろうか」「岩〇先生(当時京都府立〇西高校物理教員)、次の年もこの本の感想文、夏休みの宿題にしたんですか?」 上下巻のページをめくっての結論は、「ロマンなんだなぁ」 NHKの少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」なんかを何となく思い出したよ。 またチャレンジすること、あるかなぁ。マクスウェル方程式、シュレーディンガー方程式。。。2019/10/28