角川文庫<br> ラブコメ

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角川文庫
ラブコメ

  • ISBN:9784041023068

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内容説明

日本人が何より好きな白いご飯。今、目指すは自給自足生活――!? とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験をつづる。ごはん愛にあふれたエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

141
ラブコメディを略してラブコメ。原田さんは直球の題名を付けるなぁ、と思っていたが、コメはコメでも米のラブ米。それも小説ではなく、震災の年、日本農業新聞に小説を連載することなり、そして実際に米作りを体験することになったときのことを書いたエッセイだった。エッセイらしく小説とは違った少しくだけた文章で、原田さんたちの米作りを楽しく、かつ興味深く読むことができた。後半は、原田さんといっしょに米作りをしたみづき水脈さんのマンガとなっていて、原田さんのエッセイとみづきのマンガで米作りの様子が、より理解することができた。2015/11/26

hit4papa

89
米作り体験エッセイです。レポートといっても良いでしょうか。タイトルからは、ラブコメディだと思っていたのですが、読み始めて直ぐに大きな勘違いと気づきました。原田マハと漫画家 みづき水脈がご一緒して、自然農による米作りに励んだとのことで、本書の前半は原田マハのエッセイ、後半はみづき水脈のコミックという体裁です。文章で、こりゃ大変、のような記述を読まされてもピンとこないのが正直なところ。原田マハのポップな語り口が、影響しているのでしょうか。この点では、みずき水脈のマンガの方が、苦労話はよく分かります。2020/08/12

ハサウェイ

74
「生きる ぼくら」を読み終わり、その流れで。原田さんが農営を題材にして作品を作る上で実体験をした時のエッセイ。私も稲作の知識は原田さんと同じくらいだったので、種籾から脱穀まで、ほぼ一年を通しての大変さがわかった。普段、何気なく食べてる米粒も農家の方々の努力があっての事だと身にしみて感じた。一緒に参加した、みずき水脈さんの漫画もあり、より分かりやすく描かれいる。2015/12/06

佐島楓

66
原田さんと漫画家のみづき水脈さんの作品。薄い本のためさらっと読めてしまうけれど、私たちは自然の力を軽視してはいけないと強く思った。お米作りエッセイに書かれているように、私たちに豊かな実りを与えてくれる反面、震災のような人間の制御が及ばないこともしばしば引き起こす自然。日本に住んでいる以上、共存していくしかないし、感謝と畏怖の心を同時に持たねばいけないと改めて感じた。2016/01/05

AICHAN

64
図書館本。『生きるぼくら』のベースになった体験をまとめたエッセイ。マハさんは稲作に挑戦する。農業新聞に連載する小説の取材のためだ。後にこの連載小説は『生きるぼくら』として結実する。作品を書くなら徹底的に取材するマハさんらしい。そのエッセイとともに、漫画家がその様子を漫画にしているのも併載されている。面白い体裁。文章が漢字を少し大きめに平仮名を少し小さめにするという凝った作りになっている。そういう書体なのか漢字のみを大きく指定したのかはわからないが、とにかくこだわっている。感心した。マハさんの夫君の写真も。2020/09/30

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