内容説明
どうしたら上手く覚えられる?やる気を出すにはどうする?――自分に合った勉強法の見つけ方を,教育心理学者が手ほどきします.人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば,コツがつかめて勉強が楽しくなります.受験に役立つと大好評の『心理学から学習をみなおす』の待望の改訂版.
目次
目 次
はじめに
1 どうすればよく覚えられるか
一度に思い浮かべられる量を測る──メモリースパン
「くり返し」の効果と限界──記憶の貯蔵庫モデル
大きなまとまりをつくる──チャンク化
意味を理解する──有意味化
関連をつかむ──構造化
■ 勉強法に生かすには──丸暗記より理解する学びへ
2 知識はどうとりこまれ、使われるか
情報をとりこむ──上からと下からと
言語から命題的表現へ
図や絵も命題的表象か──イメージ論争
知識は使うためにある──スキーマによる文章理解
「常識」のあるコンピュータは、人の話がわかる
■ 勉強法に生かすには──理解の前提となる基礎知識をチェックする
3 いかにして問題を解くか
問題理解と解法探索──数学文章題を例に
文章理解も問題解決──英文解釈を例に
誤った知識が問題解決を妨げる──物理法則の素朴概念
正しい知識や経験も邪魔をすることがある──固着と制約
失敗経験から教訓を引き出す
■ 勉強法に生かすには──数学は暗記科目か
4 やる気の出るとき、出ないとき
外からのやる気、内からのやる気──内発と外発
なんで勉強するの?──学習動機の2要因モデル
「やる気が出る/出ない」のしくみ──随伴性認知と実行可能性
やる気の出し惜しみ──セルフ・ハンディキャッピング
■ 勉強法に生かすには──自分の学習意欲をどう引き出すか
高校生との質疑応答
◆ スキーマを意識的に言語化する
◆ 経験を一般化して表現する──レポートの大切さ
◆ 英文解釈が苦手──「作者の言いたいこと」を探る
◆ 辞書を引く前に単語の意味を推測してみる
◆ やる気を出すコツはあるのか──いろいろな動機づけ理論を参考に
あとがき
図・表出典
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けんとまん1007
ころりんぱ
Kentaro
墮太
サアベドラ